トロントで開催されたアジア学会総会での『ブラジルから来たおじいちゃん』上映の質疑応答は、現地時間の午後2時過ぎからでした。これは、日本時間の18日午前3時。ちょうどその日は滋賀でのサンバ・ライブで朝から一日出かけていたのですが、なんとかそのまま起きたままでいられました。

スカイプのチャットで映画の終わる少し前に担当のジェイソンさんとコンタクトを取り、それから質疑応答が始まりました。彼からまず、映画と作るきっかけについて質問がありました。話が長くなりすぎましたが、その後、会場からの質問へ。ロベルトさん一家と紺野さんの関係について、大変親しいがどのようにしてそうなったのか、紺野さんは、映画以外で現在の日本についてどういうことを語っていたのか等の質問が寄せられました。

紺野さんの「娘さんの夫のお姉さんの娘さんがエリアーネさんである」と答えると、質問者の方は思わず目を白黒。日系の人たちは血縁でなくても親しくつきあう場合が少なくないこと、また、ロベルトさんが紺野さんをとても尊敬していたことを話しました。

次の質問では、紺野さんが最近の日本人は「もやし人間」であると言っていたことと伝えたかったのですが、もやしという言葉が出てこず、とにかく弱くなったと語っていたと答えました。( 後で考えたら、sproutだったし、もやし人間なんて言ったって、英語の人たちにはわかりませんね。)もう一つは、物質的に豊かになりすぎてありがたみがわからないとよく言っておられたことを思い出し、materialisticになっていると考えておられたことも加えました。

真夜中の質疑応答は、目は開いていても頭は睡眠中で、最良の状態とは言えませんでしたが、無事終了。終わった時に、思わずOKサインを出してしまいました!