近江八幡での今回の上映会は先にも記しましたが、西本願寺の別院で開かれました。本堂の外には2体のお坊さんの大きな銅像が建っています。一人は親鸞上人でお二人とも編み笠をかぶった旅姿です。きっとこの姿で布教行脚の旅にいらしたのでしょうか。

『ブラジルから来たおじいちゃん』の撮影で紺野さんと旅をしていた時、自分の足で歩き、人々の話に耳を傾け、時に優しく時に厳しく言葉をかける紺野さんの姿は、私にとって、まさにお坊さんでした。時代が変化して、社会は変わっても、必要とされていることは同じで、形を変えて現れるのかなと思いました。

紺野さんにとってなかなかにふさわしい場所で上映会を開いていただいたとうれしくなった次第です。