昨日は、滋賀で外国籍の子供たちの学習支援をしている皆さんをちょうどその活動を行っている場にお訪ねしました。小学校、中学校に通っている子供たちが十数人参加していました。1対1に近い形で数学や漢字学習、英語などの勉強をしています。

退職した或は現役の先生や一般市民の方が先生役。私も声をかけていただき、にわか英語教師に変身しました。中1で昨日がお誕生日だったというS君が英語の練習帳をするのを手助けしました。きっちりとした性格らしいS君は一生懸命で、私もとてもやりがいがありました。

昨日、訪れた市では、不就学の子供はいないとおっしゃっていました。支援の皆さんはとても熱心な上に、運営能力が高く、すばらしい活動を行っていらっしゃいます。こういう人たちが教育にもっと関わることができれば、外国籍の子供たちの教育だけでなく教育全体に良い影響を与えるのではないかと思った次第です。(一方でこういう方たちがいらっしゃらない場所は、どうなっているのだろうかとも思うのですが。)

この間、あちこち回っていて聞くのは、いくら支援者ががんばっても、親御さんの自覚がないと厳しいということでした。ブラジルと日本の教育事情は大変異なるので、そのあたりを親御さんたちに周知させて、いったいその中で自分の子供にどういう教育を受けさせたいのか、考えていただくことの大切さです。

私の出会うブラジル人の若い人たちは、大学を出たり、それなりに自分の道を見つけてしっかりやっている人が多いのですが、彼らの共通点は親御さんが学校に行くように厳しく指導されたことと、学校で良い先生との出会いがあったことです。それぞれの立場の人たちが協力して、子供たちを支えていく必要があるのだということを再確認させられています。大人の主義主張や利害が子供たちを犠牲にすることがなければ良いがと思う今日この頃です。私自身もなるたけ近くで現場を、子供たちを中心に、見届けることを肝に銘じたいと思います。