9月5日から東京・渋谷UPLINKでの上映が始まって、中盤を過ぎました。 第一週はほとんど毎日と言っていいほど、ゲストトークが目白押し。様々な方においでいただき、実り豊かな時間を過ごすことができました。ゲストの方、見にいらしてくださった皆様、ありがとうございました。

まだ、足を運んでいらっしゃらない方、今日、明日、明後日と残り三回となりました。ぜひ渋谷UPLINKにお越し下さい! 上映は、午後3時からです。

さて、ゲストトーク、6日のノンフィクション・ライターの高橋幸春さんは、大学卒業後、サンパウロの日系新聞で働かれた方、おつれあいも日系の女性です。そんなお立場からのお話で、とても興味深いものがありました。

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特に私が注目したのは、ブラジルに来ているヨーロッパからの移民たちは、その子孫は元の国の国籍を与えられて、ヨーロッパとブラジルを行ったり来たりしているというところでした。距離が近い事などもあるでしょうし、それらの国が二重国籍を認めている事もあるでしょう。こういう存在の人たちは、きっと両国の関係をうんと深めてくれるに違いありません。目から鱗でした。

次の8日は、国際移住機関駐日事務所所長の中山暁夫さんです。難民を含めたグローバルな人の移動に関わる問題解決に携わっておられます。ちょっと聞き慣れない機関なので、そこからお話を始めていただきました。

中山さんのお話で最も印象的だったのは、多様な人々の存在は社会を豊かにするという視点が貫かれている事でした。日本国内の論調は、一般に外国人を厄介者扱いしたり、問題を引き起こす人たちと捉えがち。しかし、そうじゃないんだと。外国出身の人たちは、日本の社会を活性化させ、文化的に豊かにしてくてる存在なのだと中山さんは語られました。

中山さんのさわやかな話術にみんな魅了され、時間もぴったりに終わりました。ちなみに国際移住機関は『ブラジルから来たおじいちゃん』を後援してくださっています。

今回、立場の違う方達のお話を連続してうかがって、移住、ブラジル移民等のことがいろいろな形で見えてきました。象を目の不自由な人たちが触って、それぞれ違うイメージを抱くというたとえ話がありますが、立場が違うということの面白さを感じています。

9日以降は、また、明日に!

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