この14日、広島の横川シネマで「ブラジルから来たおじいちゃん」の上映が始まりました。その初日の午後7時の回の上映後、スカイプでサンパウロの紺野さんと劇場を結びました。

紺野さんからまずメッセージをいただき、質疑応答も受けていただきました。メッセージの中では、日本での最近のブラジル人たちの状況をご存知なのか、差別や偏見をなくしてもらいたい旨をいつになく厳しい口調でおっしゃったのが印象的でした。

若い人たちからも質問が出て、どうやって厳しい状況を乗り越えてきたのかというものには、「ただ無我夢中でやってきた。10回職業を変えたが、その時その時の仕事に全力を尽くしてきた」と、いつも希望を捨てずに生き抜いてきた紺野さんならではのお答えをいただき、観客一同しーんとなりました。

紺野さんは、このスカイプのために、ご自宅なのに、きちんとネクタイまで結んで、登場してくださいました。本当にありがとうございます。

skype@hiroshima.jpg

横川シネマではスカイプ未経験ということで、劇場の方にもいろいろご苦労をおかけしてしまいましたが、いろいろな方のご協力で、今回、サンパウロと結ぶことができ、本当に良かったと、喜んでいます。

こうやって、皆さんの中に少しでも紺野さんのポジティブなメッセージが広まり、ますます深まる厳しい状況を人と人とがつながる中で、乗り越えていくことができればと、心から願っています。