作品に寄せられた言葉 <5> 


劇場上映の際に、アンケートを配布して、ご感想をうかがっています。
たくさんの方にアンケートに応えていただき、ありがたく思っています。
監督、配給とも、叱咤激励を真摯に受けとめ、これからの活動に生かさせていただきます。
すべてをご紹介できないのが残念ですが、いくつかのご感想をご紹介させていただきます。



〇短い映画ながら、とても多くを伝えていた映画だと思いました。見たあとも、単なるひとりの移民の今昔物語ばかりでなく、現在日本の社会が抱えている日系ブラジル人子弟の学校教育という今日への問題提起が余韻として残りました。
また、異文化を持つ人々をこれから日本人はどう受け入れようとするべきかなども考えさせられました。若い世代が決して知る機会のない、過去の日本を知る上でも、老若男女を問わず見てよい映画だと思いました。
(ポレポレ東中野)


〇今でなければ撮れない映像、今だから語れる言葉があると思います。
そうした映像を一つでも多く残しておくことが、今を生きる私たちの仕事だと考えています。
それは過去の清算であり、未来のための準備だと思っています。
(横川シネマ)


〇米国で10年生活し、多くの日系アメリカ人の生活を垣間見た私にとって、日本に暮らすブラジル人の苦しい生活は他人事に思えない。ブラジルは、紺野さんの世代の日本人が、ブラジルに永住することを許したが、日本では、日系ブラジル人を短期で母国に帰る人としてしか扱っていない。群馬に住む者として、彼ら(若い世代)に何ができることはないだろうかと考えさせられた。
(シネマテーク高崎)


〇静かで押しつけがなく、生きるということの意味、
温かくあるべき姿を教えてくれる。
(ポレポレ東中野)


〇「国がなくなったら人類のために尽くす」、という言葉が心強く感じ、心にしみ入りました。子どもたちにも鑑賞をすすめたい。
(ポレポレ東中野)


〇私の亡くなった祖父を思い出しながら見ました。紺野さんよりは8歳位年上だと思いますが、戦争に行った人でした。紺野さんはそういった経験の前にブラジルへ行かれたわけですが、自分の体験を今の世代と対等に話す態度が素晴らしいと思いました。
(ポレポレ東中野)


〇昔、日本からブラジルに行った人たち、今の在日ブラジル人たち、それぞれ個別のこととして考えてしまっていたのですが、つながっているんですね。あたり前のことを見ていませんでした。
(ポレポレ東中野)


〇アルツハイマー病の母と共に見て、ちょうどよい内容、長さで、久しぶりに「映画」を楽しむことができました。母もとても熱心に見て、感心していました。
老いた元気な心の美しい方と子どもたちと一生懸命生きる大人の方々、学校など明るく、さわやかでした。
母の記憶は2時間ぐらいしか保たなくなっていますが、心に残るものは治療となり癒しとなり、本人と周囲を助けてくれます。
(ポレポレ東中野)


〇紺野さんの人生に対しての探究心の深さ、それからくる悟り、やさしさ。それでいて、さりげなく悠然としている。移民当時、不安な世と言っていたが、今だって充分不安な世だ!と思うけれど、不安さを内に持ちながらも、紺野さんみたいに悠然と人生を歩んでいけたらと思いました。
(ポレポレ東中野)


作品に寄せられた言葉 
<1> <2> <3> <4> <5> <6> <7> <8>  <9> <10> <11>


このホームページに掲載している全てのデータ(写真・文章等)は無断転載禁止です。