早稲田大学、豊田市

の週末は、早稲田大学でと豊田市のNPOパラ・クリアンサス(子供たちのために)主催の上映会に行き、お話をしてきました。

前者は、メディア・シティズンシップ研究所によるものでした。イエン・アンさん(オーストラリア、ウェスタン・シドニー大学)が基調講演をなさって、その後、日本の研究者がコメントしたりして、その後上映会、その後に、テヅカヨシハルさん(駒沢大学)、宮ヶ迫ナンシー理沙さん(マルチカルチャーチルドレンの会、Roots of Many Colors監督)が映画についてコメントをして下さいました。

いろいろな意味で刺激的な場でした。しかし、ショックだったのは、多文化主義そのものの問題点はさておいて、後退したとは言え、多文化主義を国の施策としたオーストラリアと、そうでない日本との差でした。

オーストラリアには、多様な文化的背景を持つ人々に対応するためのテレビ、ラジオ、インターネットの放送局があります。私の前作もそのテレビ局で放映されました。日本でも現状にふさわしい多様な視点を反映するパブリックなメディアが欲しいです。

豊田の上映会は、とても和気あいあいとした雰囲気でした。ブラジル出身の人たちがおいしいスナックとブラジルの飲み物ガラナを用意してくださいました。交流の時間には、私もへたくそなポルトガル語を駆使して!お話しさせていただきました。

また、以前ブラジルに移住して、戻ってきたという方も、お声をかけてくださいました。とても平和で幸せな時間でした。日本の若いスタッフの方たちががんばってくださいました。本当にありがとうございます。普段の関係が見えてくるような暖かい集まりでした。

同時に、外国人労働者とその家族の厳しい状況も聞こえてきます。いろいろな問題の中でも、子供たちの教育支援は、緊急です。今、いろいろな方たちが動いていると聞いています。いい方向に向かっていく事を願っています。

ところで、日系労働者に、ブラジル等に帰る旅費30万円を出すから、もう日本に二度と来るなというような国の政策は、戦前に、このブラジル人たちの祖父母たち、紺野さんの世代を、口減らしのためにブラジル等に送り出した棄民政策と重なります。人を見下げた、情けない政策です。再考を期待します。

*豊田の上映会に参加された方から感想を寄せていただいています。
http://amky.org/senhordobrasil/words8.html


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桜満開!

京都シネマでの上映が終わりました。今回、タケリア・パチャンガの小林さんがプレイベントをしてくださったり、パステル・ド・ブラジルのオタビオさんがトークに来てくださったり、また、CBKの松原マリナさんや京都産業大学の鬼塚先生にもパネルでお世話になりました。いつも健康のことでお世話になっている医療関係の皆様がこぞってお出で下さったり、地元ならではのうれしいことが数々ありました。皆さん、お忙しい中、足を運んでいただき、本当にありがとうございます。

今回、京都で劇場公開はひと休みです。昨年から、作品の完成、神戸での上映、サンパウロ行き、東京国際女性映画祭、ポレポレ東中野、その後の劇場公開と駆け抜けてきたので、この1年間は何年間かぶんつまっていた感じです。なんとか最後まで無事走り通せて、ほっとしています。多くの方々のご協力がなければ、とうていここまでたどり着くことができませんでした。ありがとうございました。それぞれの方に個人的にお礼の手紙を書かなければいけないところですが、とりあえず、この場でお礼を申し上げたく存じます。

桜も満開。ここいらでひと息つきたいと思います!


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