紺野さんがなぜ子供の教育にそんなに関心を持つのか。それは、ブラジルで高い教育を受ける事ができなくて、デカセギに来た人たちの、その子供たちが、また、高等教育を受けられなければ、永遠に社会の下積みの層になると憂慮するからです。
日本でも、ワーキングプア問題がクローズアップされています。親が子供の教育に十分な投資ができないと、その子供たちもまたそこにとどまることになり、階層が固定される危険が指摘されています。
ブラジル人の場合、不登校で学校に行かなければ、言語も十分に習得できないなど、日本ではさらに不利な状況にあると言えます。
そんなわけで、紺野さんは子供たちの教育に大きな関心を持っているのです。