昨日は、再び大学の授業での上映があり、うかがってきました。プレゼンテーション用のパワーポイントを準備し、ぜひインターアクティブなクラスにしたいと、質問も多数用意して臨みました。

最初にグローバリゼーションのコンテクストで、世界での人の移動の話から、日本の外国人住民、日本からの移民について少しお話をして、映画を通して見てもらいました。その後、感想や質問を学生さんから求めました。しかし、ちょっとおとなしめの学生さんたちで、なかなか言葉がでてきません。それで、私が少しまた、お話をしました。

時間も来たので、授業を終わろうとしたところ、映画を見に来られた同じ学部の先生から、せっかくだから「学生のみんなから感想を聞きましょう」とプッシュしてくださいました。担任の先生が、「映画を見て驚いたことは何ですか」と改めて尋ね、一人一人名ざしであてると、それぞれに感想を言ってくれます。「高齢なのにお元気なので驚いた」、「言葉もわからない外国に根ざして、70年以上暮らしてこられたことに感銘した」、「日本人はあたたかいと思っていたけれど、『冷たい』と言われて、驚いた」等々。

みんなしっかり見ていてくれたんだなとほっとしました。担任のの先生も学生さんたちに積極的に発言できるようになるよう、なんとかそういう教育をしたいと願っておられます。ハーヴァード白熱教室ではないですが、学生さんたちを活性化させるような授業の形を作るのに、今後も協力していきましょうということになりました。

また、感想についてプッシュしてくれた先生とは授業後にご専門についてゆっくりお話をうかがう機会がありました。自然についてのとても興味深い研究で、この夏、彼のプロジェクトに参加させていただこうと思っています。授業とともにとても充実した体験となりました。