台風のおかげで涼しい日々が続いています。人間は台風にびくびくしていましたが、ベランダの植物たちはいつになくみずみずしい表情を見せています。最近、植物たちにインスピレーションを受けています。
兵庫県宝塚市に2003年にできたイギリス風庭園に昨日、行ってきました。子どもの頃、何度も通った思い出のある動物園をつぶして作られた庭なので、これまで気が向きませんでした。しかし、農薬などを使わず、自然の生き物が住みつくような形で作られているということを知り、思い切って足を運んでみました。
長さ30センチ程の赤茶色の獣が小道を横切ったので、リスかなと思い、庭園の方に尋ねたところ、いたちだとのこと。ここに住み着いているそうです。とかげの日向ぼっこにも出会いました。草花、樹木たちはもちろん輝いています。自然に寄り添った庭に数々の命がきらめいているのを見ると、自然を支配できると考えてきた人間の愚かさに気づきます。人間もこの輝く命のひとつに過ぎないんだ。謙虚な思いがあふれてきます。動物園はなくなりましたが、こういう庭になったのならかえって良かったと思えました。いつまでも訪れる人たちに、穏やかな時間を与えると同時に大切なメッセージを伝えてくれればと思います。