サンパウロのその2に行く前にちょっと寄り道です。

6月5日に山梨県国際交流協会での上映会がありました。こちらは協会とブラジル人学校、ピタゴラスが協力し合って、日伯交流を図っている、地域における国際交流の先進的な団体です。上映会にもピタゴラスの生徒さん、先生を中心にたくさんのブラジル人が集まってくださいました。上映後の質疑応答も、生徒さんを含めて、活発に発言してくださいました。(生徒さんたちは、上映前に自分たちのルーツを調べるリサーチ学習をしっかり行なった上で、見に来てくださったとの事です。)

それに応えるように日本人からも発言が出て、上映会自体がブラジル人と日本人が良い形で出会う場となって、本当にうれしかったです。日本語の人、ポルトガル語の人が一緒に映画が見られるように両方の言語の字幕を入れて、本当に良かった!(字幕を担当してくれたリリアナさん、ホベルトさん、パメラさん、ありがとう!)

会場では、ブラジルのチーズ・パン、ポン・ジ・ケイジョのあつあつがみんなに配られ、それをほうばりながら映画を見ました。ガラナもありましたよ。こんな工夫もうれしい。

ポルトガル語/日本語の通訳をしてくださった田中エリカさん、そして、心のこもった司会をしてくださったリー・イーメイさん、事務局の大原さんに心から感謝いたします。若々しい意欲とエネルギーで、日本社会を活性化してくださってありがとう!

と基本的にアップビートなのですが、ブラジル人からは、移民に対する歴史認識の欠如、ブラジル人への偏見等々、厳しい指摘や嘆きも聞かれました。日本の学校教育で現代史がおろそかにされている現実、また、少しでも違うものへの警戒・恐怖感などなど、日本社会の弱点をもろに直撃です。この映画の上映活動を続けながら、問題解決に少しでも貢献できればと思います。

「ブラジルから来たおじいちゃん」の上映会は、ブラジル人と日本人の良い出会いの場を提供するとてもいい機会です。地域での国際交流に使っていただけるとうれしいです。