先週、数日、駆け足で東京国際女性映画祭に行ってきました。第24回になるこの映画祭、女性監督の作品がたっぷり見ることができる楽しい映画祭です。
韓国、台湾、インド、イスラエル、日本の5カ国からなるアジア女性映画祭のネットワーク各国1作ずつ選ばれた内から最優秀作品に選ばれたのは、タミールの問題を扱ったインドのリーナ・マニメーカライ監督の『死の海』でした。(私は残念ながら見ることができませんでした。)打ち上げのパーティで、審査委員長のソウル女性映画祭のディレクター、イ・へギョンさんが発表と講評をしました。
彼女の話は、きちんと映画の批評をし、困難なテーマで取り組んだ監督を讃え、今後もこのような映画を作り続けることを支援するというものでした。クリティシズムに欠ける日本に新しい風を吹き込んでくれるもので、大感激。直接海外とつながる仕組みができ、東京国際女性映画祭も新たな局面に入りました。困難な中、長い間活動を続けてこられた東京国際女性映画祭の関係者の皆さんのご努力に感謝します。
イさんとは、初めて直接会話を交わしましたが、以前彼女の映画祭で上映された私の作品の題名も記憶していらっしゃいました。私が新しい世界を切り開いているとネットワークの取り組みを評価すると、「そう言ってくださると、やりがいがあるわ」と喜んでくださいました。映画祭や韓国メディア芸術の事情について、いつかお話を詳しくおうかがいしてみたいです。
スペインのフアナ・マシアス監督の『明日のプラン』を泉悦子監督と見ましたが、それぞれ困難を抱える40代の3人の女性たちの数日を交錯させて描いた刺激的な作品でした。女優たちがとても魅力的で、この選び方、また、問題の捉え方も女性監督ならではのもの。女性監督がもっと増えて、こういう映画がどんどん生まれて欲しいと思いました。
良い時間を過ごせた2日間でした。