和歌山県は移民を多数送り出した県でもあり、特に移民への関心が高い地域です。今回の上映会でも映画とともに、中南米協会の方のお話があったそうです。コーヒーも出されて、いい雰囲気の会だったとか。感想をいくつかご紹介させていただきます。
「戦前、戦後、今を一生懸命、誠実に行きてこられた紺野さんに胸打たれました。ご苦難が続いたはずなのに、ご自分の移住生活で戦争にまきこまれなかったなどと、人生を良しと肯定的におっしゃているお姿にほっとしました。そして、私もそうありたいなと思いました。ご高齢になられ、来日されるようになり、ブラジルからの日系人の日本での暮らしを案じ、穏やかに語りかける。たんたんとした映画でしたが、静かに心に残るものがありました。」
「おじいさんのあたたかさが感じられました」
「『人間としての価値・・・』『・・・人類のために尽くす』という”おじいちゃん”の映画の最後のことばが印象に残っています。」
「驚いたのは、92歳の高齢で、背筋がピンとして、いろいろな在日ブラジル人を訪ねている姿だった。日本人に、在日ブラジル人に対する偏見を持たないように伝えるのは、大切なこと。多くの子どもが中学校を卒業したら、そのままバイトという現実はショックだった。日本人とブラジル人がわかり合える日が来るよう、自分に何ができるか考えてゆきたい。」