明治時代に建てられた庁舎やその周りのスペースにたくさんのお店が

美山高砂農園さんのトマト

今日、思わず手が伸びた野菜たちでさっそくサラダを

今日、京都府庁で「こだわりマルシェ12」が開かれた。今回、初めて行ってみた。府庁の旧本館とその前に、60にも及ぶお店が開かれている。クラフトの店などもあるが、メインは野菜農産物を加工したものを売るお店だ。マンドリンやギターの演奏などもあって、市らしい雰囲気を盛り上げている。

雨もあがって、鮮やかな緑の中、さわやかな気分で、あれこれのお店を見て回る。元気そうな野菜やそれぞれに工夫されたジャムやパンなどが、目に飛び込んでくる。一回りして、ハーモニクス珈琲堂のアイスカフェオレとブルージェ洛北で並んで買ったフレンチトーストでひと息つく。しっかりした味わいの珈琲に、なんとおいしいトーストか。京都一おいしいというふれこみ通り。

今晩のおかずに、野菜をと、もう一巡り。サニーレタス、赤たまねぎ、トマト、からし菜を手に入れる。家に帰って、さっそくサラダを作ったが、吸い込むように食べてしまった。トマトに特に感激。よくある単に甘いだけでなくて、そのものの味がする。エネルギーいっぱいの野菜たちが力を与えてくれる。とても幸せな気分になった。のんびりした雰囲気も良く、ニューヨークやバークレーのファーマーズ・マーケットのことを思い出した。

昨年の3月11日以降、子どもの頃、住んでいた家の庭のことが思い出されてしようがない。今年から友人と一緒に畑を始めたし、緑のカーテンにも力を入れている。植物を育てていると楽しいし、そうしないといられない気分だ。昨年、テレビの仕事を辞めて、農業に従事した若い友人もいる。今回のマルシェでも、無農薬の野菜を売ったり、加工品を売っている若い人たちが多い。こういう形で生きようとしている彼らに共感する。

作り手の顔を見て、野菜を手に入れることの安心。青空の下、新鮮な食べ物を手に入れられることの幸せ。人がこんなふうに集う市の楽しさを感じた。このマルシェ、数ヶ月に一度のようだが、毎週開いてもらいたい。そのうち、私も何かを持ってくる側に回りたいとも!