前作『ルッキング・フォー・フミコ』でご縁のできた地域で、ブラジル人学校のこどもたち、地域の人々、都市からの人々が参加するパーカッション・ワークショップを6月に開いた所、大変好評でした。子どもたちから、日本の子も,ブラジルの子も、今度の土曜日にまた行くの?とか、今度行く時はもっと早い時間からやろうとか、嬉しい言葉をもらいました。
先回、パーカッションを教えてくれた人たちが日程的に都合がつかなかったり、国際交流協会の会長さんがいろいろご支援してくださっているのですが、やはり私一人では力不足であったりするので、次回はどうかなと思っていました。しかし、『ブラジルから来たおじいちゃん』を上映してくださった大阪の小学校の先生が、実は、サンバチームのリーダーで、お話をしたところ、サンバを指導にチームを引き連れて、大阪から遠路はるばるいらしてくださることになりました! 感謝のひと言です。
9月20日にある多文化のお祭りでブラジル人学校の子どもたちが毎年サンバを披露するのですが、一緒に出場しませんかとお招きいただき、ワークショップのみんなもすっかり乗り気になっています。
本当にささやかな試みですが、参加された方達の開放感・度はとても高かったです。宝塚の事件を見るにつけ、こういう楽しい居場所、出会い・交流の場を子どもたち、おとなたちと一緒に作っていければと思います。
また、国際交流と言っても、今も多くの地域で、相変わらず海外の姉妹都市との交流が優先されている現状があります。ぜひ足元の国際交流を最優先していかなければと思います。異なるものが接する事で、エネルギーのダイナミズムが湧いてきます。同化ばかりしていては、どんどん縮んでいってしまいます。それが今の日本の現状ではないでしょうか。社会のダイナミズムやエネルギーを増やすのも、外に開いて、息を吸い込んで、吐いて吸い込んで、生命の営みと同じではないでしょうか。