昨日は、愛知の大学に講演に行ってきました。『ブラジルから来たおじいちゃん』の部分、部分を見せながら、担当の先生が質問を投げかけて、私が答えるという形式でした。今の若い人たちは、テンポの早い刺激的なものはいいが、そうでないものにじっくり取り組むのが難しいという、先生のご提案からそういう形にしました。
お見せしたのは、最初のイントロダクション、福山の場面、神戸、結論部分です。紺野さんがどういう背景を持っていたか、なぜブラジルだったのか、神戸の移民収容所ではどれくらいいて、授業等あったのか、紺野さんのメッセージは、また、私自身のメッセージは? など、的確にお話を進めてくださいました。最後に質疑応答の時間があり、紺野さんは日本語とポルトガル語とどちらが堪能なのかという質問や、自分は移民のことは大学で勉強するまで知らなかったというコメントなど、学生さんから質問がありました。最後に、観客にいらした先生から、どこで生まれたか、育ったかとは関係なく、住んでいるところで足る事を知って、幸せになればいいという人生観はとてもインパクトがあったと同時に、そういう人生観にたどり着く日本人は少ないのではという感想もいただいた。私は、紺野さんは、逆に、国境を越えて生きる未来の人の姿として捉えているという風にお答えしました。タイミングなコメントをしてくださったおかげで、会をいい形で閉める事ができました。
今回、学生たちへの伝え方を様々に工夫しておられる熱心な先生と一緒にお仕事ができ、とても勉強になりました。今後の上映活動で生かしていければと思います。
先生、ありがとうございました。