この8月28日に東京青山にある駐日ブラジル大使館で、大使館主催の『ブラジルから来たおじいちゃん』の上映会が開かれました。今回、三井物産に協賛をいただき、日本ユニセフ協会の赤松良子会長を始め、関係省庁の方々、日伯中央協会、ユニセフ、IOM、報道関係などの皆様にご参加いただきました。ピラス・ゴメス代理大使、赤松会長がご挨拶くださいましたが、大使は「一人の人間の影響力を感じた」とのお言葉をくださり、会長はご自分の家族の中から移民でブラジルに行かれた方のお話をしてくださいました。

上映後は質疑応答の後、JICA地球ひろばで出会った愛知県立大学4年生の伊木ロドリゴさんにご自分の体験等を語っていただきました。伊木さんは日本語・ポルトガル語・英語がたんのうで、人格的にも優れた、将来が楽しみな青年です。ご出席くださった物産の田中専務も、このような青年が日本で育っている事を誇りに思うと発言なさっていました。

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文化担当書記官、伊木さんと打ち合わせ中

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ご挨拶

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質疑応答

(左 国際社会貢献センターの森さん、右 通訳の方)

その後は、交流会! 今回は、横浜は鶴見からナンバ・アントニオさんと白山オズワルドさんがかけつけて、サンバ・ギターの演奏と歌をボランティアで提供してくださいました。お二人の存在と味のある演奏が場に暖かさを加えました。

楽しい会になり、予定の時間をとおに過ぎた10時になってもまだたくさんの方が残っておられました。あまり遅くなってはと、煌煌と明かりをつけて皆さんにお開きをお知らせし、ようやく皆さん家路につかれました。盛況のうちに会を終える事ができて、ほっ!

参加者から「お涙ちょうだいでなく、とてもさわやかだった」、「おじいちゃんがすばらしい」、「移民の歴史は知識として知っていましたし、仕事で日本に住んでいるブラジル人のことに関わってきましたが、映画でこの両者がつながりました」などの感想を耳にしました。

以前よりお世話になり、今回のきっかけを作ってくださった山梨県国際交流協会の田中エリカさん、ブラジル人支援組織SABJAのジョージ・イトウさんもご出席くださいました。

ブラジル大使館の皆様、赤松会長、三井物産の皆様、アントニオさん、オズワルドさん、また、司会をしていただいた、国際社会貢献センターの森和重さん、ご参加、ご協力くださった方々に心よりお礼を申し上げます。

『ブラジルから来たおじいちゃん』は、神出鬼没あらゆる場に登場して、人々を楽しく結びつけています! 雇用保険が切れる時期にさしかかり、雇用も大変悪く、状況はとても厳しいですが、新しい結びつきの中で、共に生きるための方向を見い出していければと願っています。