横浜・シネマ・ジャック&ベティでの上映に行ってきました。横浜の下町という感じの若葉町にある劇場です。背の高い建物も少なく、ここに来るとほっとします。劇場に行くまでの角に大きなお肉屋さんがあったり、一本向こうの筋には商店街があったりと、生活感のある町です。また、さまざまな国出身の人たちが暮らすご近所でもあります。そんなわかば町多文化映画祭の一環として、『ブラジルから来たおじいちゃん』を上映していただきました。
今回、特に楽しかったのは、横浜の地域に根ざしたアートのワークショップ等を開いて活動してきたART LAB OVAさんたちが劇場の一階のカフェスペースで上映後のトークを運営してくださったことです。彼女たちは自身アーチストで、ざっくばらんで自由な魅力にあふれています。
上映後のトークに2回とも本当にたくさんの人たちが残ってくださり、おおにぎわいになりました。今回は、『愛しき祖国 ブラジル』も併映され、その監督のホベルト・マクスウェルさんも参加してくださいました。
1回目の時には、日系ブラジル人3世で外国出身の子供たちの支援をしている若者が来てくださり、やはりたまたまいらしていた彼を教えた高校時代の先生と再会などという場面もありました。それぞれが現場での体験等を話してくださいました。また、日系ではないブラジル人として、ホベルトさんの立場からも発言がありました。とにかくいろいろな立場の方達がいらして、同じ事を話しても多面的になり、とても豊かな場となりました。
異なる背景をもった人たちがいると、心地よい緊張感が生まれ、場がぐんと広がり、風通しも良くなります。お互い、この場にいて良かったと実感できる会になったと思います。
2回目は、地域の学校で教えていらっしゃる先生や紺野さんの後輩にあたる茨木高校の方達、インド人の方と結婚されて、外国人の子供たちの支援をしている方がご参加くださり、これまた大いに盛り上がりました。このスペースはとても素敵なので、ぜひまたお邪魔したい気分です。
こういう会を積み重ねつつ、ここから次に何ができるのかと思案する今日このごろです。
シネマ・ジャック&ベティの皆様、そしてART LAB OVAの皆さん、そして劇場にご来場くださった、またトークにご参加くださいました皆様に心よりお礼を申し上げます。