昨夜の上映後、スカイプでサンパウロとつなぎ、紺野さんにお話をしていただきました。今回のために10日ほど前からきちんと原稿を準備してくださっていたようです。昨今の日本の状況をお聞き及びで、日本で生まれ育ち、日本が故郷である子供たちの将来のために、今度の不況で解雇が続いているにも係らず永住を決意したブラジル人たちを差別せずに、暖かく迎えてほしいというお話をされました。
一同、紺野さんの存在と言葉に圧倒された次第です。質疑応答の時間も若干でしたが、取ることができ、アマゾン移民に詳しい方のご質問、もうひと方は、戦前ブラジルにいらしたお父さんのご兄弟を昨年訪ねられた際の暖かい交流のことをお話になり、会場の人々はみな心温まる思いになりました。
http://amky.org/senhordobrasil/fromkonno.html
観客の中には、ある市の市議をしておられる方もいらして、自分の市でブラジル人の状況がどうなっているのか、改めて調べて、紺野さんにご報告したいとおっしゃってくださいました。また、ブラジル人らしき人を街で見かけて、なんとなく距離を感じていたが、映画を見て、彼らへの思いが変わったという方もいらっしゃいました。ファビオ君、ドグラス君に「がんばって! 応援しているよ」と伝えてほしいと日本語教師の方もおいでになりました。そして、現在、ポルトガル語を勉強しているという少女からサインを求められました!? ブラジルにいつか行きたいとの事。どういうきっかけで勉強を始められたのか、お尋ねしわすれてしまった。私も負けずにポ語、練習しなくては!
確実に、一人一人の方のお心に、紺野さんのメッセージが届いています。在日外国人のことは、社会問題に興味がある人にも、自分の問題として関心をもってもらいにくいテーマではありますが、あらゆる上映の場を求めて努力していきたいと思います。皆様、ぜひこういうところではどうか等々、アイディア、ご紹介等、お願いできればと存じます。この映画を一人でも多くの方に見ていただき、ブラジル人がどうしてここにいるのかを理解してもらい、紺野さんの姿から、共に生きる事の大切さを感じとっていただきたいと思っております。
今回、第七藝術劇場初のスカイプトークということで、劇場の若手、喜多野淳さんが自家製のプロジェクター台を工夫して作ってくださり、接続をきちんと図式化して準備してくださっていました。それで、上映後、数分ですぐさまスカイプを始める事ができ、質疑応答の時間まで取る事ができました。本当にありがとうございました。他のスタッフの方々にも、いろいろサポートしていただき、ありがとうございました。
また、万が一の緊急時のために応援にいらしてくださった吉野太郎さん、おかげさまで大船に乗った気持ちでイベントに臨む事ができました。ありがとうございました。