昨日は、大阪での初日、いささか緊張気味で、第七藝術劇場で、いらしてくださった皆様の前で、ご挨拶をしました。ちらほら知っている方のお顔も見えて、うれしいやらどきどきするやらでした。

なんと挨拶してすぐ後に、近所にある母校に駆けつけ(劇場の皆様のお帰りの時にいられなくて、とても残念でした。申し訳ありません。)、同窓会が主催するリレートークで、「ドキュメンタリーの愉しみ」というお題の元にお話をしました。

どうして今、ドキュメンタリーが注目されているのか、私自身のニューヨークでのドキュメンタリーとの出会い、そして、今回の作品を作るきっかけ、製作中のエピソードなど、の内容です。2時間あるので、ぜひ皆さんからの質問を交えながらと思っていたのに、自分で全部しゃべってしまいました。

準備をあれこれしていたら、いろいろお伝えしたいことがたくさん出てきて、盛りだくさんになってしまったのでした。もう少し、インターアクティブにするように工夫しなくてはと、肝に銘じた次第です。散会後、何人かの方がお声をかけてくださり、先輩、後輩等々、新たな出会いがありました。共通の関心を持った方達で、これからつながりを深めていきたい所です。

また、うれしかったのは、同じ高校出身の父の同期の方々がグループでどっと来てくださったことです。80にならんとする皆さんは、とてもお元気で、旧制中学時代の仲間の集まりのせいか、どこか少年ぽい気分になられており、トンボつりの話などでひとしきり、盛り上がっていました。ステレオタイプのがさがさした大阪ではなく、おっとりした大阪のおじさまたちは、なかなかに魅力的でした。

この作品は、亡き父に捧げた作品です。その地元大阪での初日に、父の仲良しの皆さんにお目にかかる事ができ、父もきっとこの場に参加してくれているに違いないと、しみじみとした気持ちになりました。

リレートークの機会を与えてくださった谷様、皆さんにお声をかけてくださった三島様、60期の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。