今度の土曜日、10日が大阪、第七藝術劇場での公開の初日です。紺野さんの出身地、そして私にとっても出身地の、おまけに出身高校のすぐそばの映画館での上映ということで、なんだか不思議な気分です。高校の同窓生、中学の同窓生の何人かに声をかけました。

高校の方では、毎月の同窓会でのリレートークというので、お話をさせてもらうことになりました。「ドキュメンタリーの愉しみ」というお題をいただきました。なぜ今、ドキュメンタリーなのか? というようなところから、今回の作品について、制作のきっかけ、製作中のエピソードなどなど、写真、映像を織り交ぜながら、お話しようと思い、準備中です。


私がドキュメンタリーと出会ったのは、80年代後半のニューヨークでした。ちょうど様々な人たちの声を社会に反映させようという多文化主義が叫ばれていた頃で、白人以外の女性が映像を作るという事にも支援が行なわれていました。公共放送で、こんなのテレビでやっているの? というような、おもしろいドキュメンタリーもたくさん観ました。日本でも数多くの作品が作られるようになりました。いろいろな面白い作品が出てきています。しかし、支援体制や批評に関しては、まだまだと言えます。そんな事も含めて、ドキュメンタリーを作る側から話してみたいと思っています。