愛知県知立市での多文化共生イベント2008での上映会に行ってきました。パティオ池鯉鮒(ちりゅう)という市の文化会館全体を使ってのイベントの一環でした。知立市の人口は7万人で、外国人の比率は6パーセントとのこと。その大半がブラジル人です。絶対数としては少ないが、割合としては、とても大きいところと聞きました。

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日本人はもちろん、ブラジル人の若者たちがボランティアでたくさん働いていたり、ブラジル人家族がのんびりやってきたり、なかなかいい雰囲気です。お昼にはおいなりさんと巻き寿司のちょっとしたパックがみんなに配られたりして、いかにもコミュニティという感じ。ブラジル料理などの屋台が出て、クラウンのお兄さんがいたり、子供たちが遊べる部屋もあったり、とても楽しい雰囲気です。

一方で、移民の歴史をたどる写真などの展示や岡村淳さんのドキュメンタリー作品の上映もあり、しっかりブラジル移民のことについても学べるようになっています。元サッカー日本代表ストライカーの武田修宏さんもゲストで来られたようです。

「ブラジルから来たおじいちゃん」の上映は午前中で、上映後に、ブラジルでの上映の事や作品を作るきっかけ、作っている過程で知った事などについて話しました。ブラジルの方もいらっしゃる会場だったので、急遽ボランティアでいらしていた井上・スエリ・ミキコさんに通訳をお願いしました。本当は質疑応答もしたかったのですが、時間がなくてとても残念でした。

でも、上映後に見てくださった方達と会場の外でお話しする機会があり、いろいろ勉強になりました。議員の方が来られており、外国人子弟の教育等についても取り組んでおられるとお話くださいました。彼のところにインターンで来ている大学生、3人ともお話ししました。ブラジル移民については、よく知らなかったとのこと。見てもらえて、映画を気に入ってもらえて良かった。

また、別の方から地域での多文化共生の取り組みで、ブラジル音楽やらよさこいソーランまで入った夏祭りをなさったことなど、うかがいました。

小さい市ながら、外国人と一緒に生きて行こうと前向きに努めておられるように思えました。会場にいいエネルギーを感じました。異なるものが入ってくると、摩擦も起きますが、それをいいエネルギーにも変えられるんだなと思いました。

若い人たちが元気そうで、若い両親と家族がゆったり楽しんでいる様子を見て、子供たちもきっとすくすく育ってくれるだろうと希望を持ちました。また、ブラジル人たちが地域の高齢者に対してとても親切だとも聞きました。外国人との多文化共生をきっかけに、いろいろな人たちが助け合って生きていけるコミュニティがどんどん生まれてくるといいなあと思います。