大学での授業 

大学での授業もすでに9回目が終わりました。しかし、ようやく学生たちの顔と名前が一致し、それぞれの得意分野もわかってきたところ。残り、6回の授業です。学生たちの様子を見て、さらに新しい知識を入れるのではなく、リサーチの方法を、段階を追って教えつつ、期末プロジェクトを同時進行してもらうことにすることにしました。

それぞれ移民や移住に関連した、自分の興味のあるトピックを選んで、サッカーや教育、宗教などなど、多岐にわたるテーマを選んでいます。しかし、話をしてみると、リサーチの方法にまだ不安があるようです。そこで、授業でリサーチ方法を説明しながらということにしたのです。まずは、図書館をあまり利用したことのない学生たちを図書館に連れていこうと思います。若い人たちのきらりと光る感性で進める期末プロジェクト、どんなものになるか、とても楽しみです。


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東近江で講演とワークショップを計画中

パーカッション・ワークショップ3年度目の夏が終わりました。この間、ブラジル人の子どもたちと身近に接することで、ワークショップ運営メンバーたちの間で、彼らの教育の状況について関心が高まりました。ブラジル人学校の存在すら知らなかった地元のメンバーが今では、古紙回収のお金を毎月寄付するなど、一番熱心に学校への支援を行なってくださるなど、交流の成果が見られ、うれしい限りです。

1月には、地元の国際交流協会と共催で、ブラジル人児童、保護者、関係の日本人たちを対象にした集まりを計画しています。ワークショップ形式で子どもたちに未来の職業を考えてもらうと共に、保護者や地域の人たちには専門家の話を聴いていただき、子どもたちの職業への夢を実現するために、どうやって彼らの教育を支えていくかをともに語ろうというものです。これまでの活動で知り合った、子どもたちの支援をするブラジル人教育者やこういった分野に詳しい大学の先生たちに協力をしてもらいます。また、交流の時間には、ブラジルの音楽を楽しむ時間も取る予定です。

今回、こういった集まりは、地域でははじめての試みです。たまたま以前の映画上映がきっかけでこの地域と知り合ったのですが、ここは自主活動がとても盛んです。ところが、なぜか多文化への取り組みはいまひとつ少なかったので、ご縁もあるこの地域で、ブラジル人と日本人の交流の場となるパーカッションのワークショップを始めたいと思いましました。

最初は、地域のお知り合い一人と、京都のお友達に手伝ってもらいつつ、てんてこまいで立ち上げていきました。パーカッションを教えに来てくれる先生も、京都、滋賀近辺では見つかりませんでした。えらいこっちゃと、インターネットで見つけた大阪のサンバチーム、ヂスペルタドールの方にお声をかけたところ、快く引き受けてくださいました。良い縁がいくつもつながり、2年目からは地元の方が中心になって進めてくださるようになりました。いまでは、地域のお祭りに招かれたり、市から助成もいただくなど、振り返ってみると、アイディアだけで、ゼロからよくここまで来れたと狐につままれたような気分です。

知り合いの方が地域の実力者で、柔軟な頭の方だったことが大きな力でしたが、やはりサンバの魅力とのびのびとした子どもたちの存在が大人の心を動かしたのではないでしょうか。それが発展して、今回は直接的に、ブラジル人の子どもたちの教育に直接関わる集まりを持てるようになりました。今度の会に集まった人たちが、地域でのコアになって、さらに深めたり、広げたりできるようなそんな集まりになればと思います。

ブラジル人の子どもたちの教育についていろいろな問題がありますが、立場の違いを乗り越えて、子どもたちの未来を開くことを第一に地域のみんなで考え、行動、解決していければと思います。

 

 


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ながはま多文化共生フェスタ

11月11日、滋賀県長浜市でながはま多文化共生フェスタが開催され、『ブラジルから来たおじいちゃん』が上映されました。長浜は滋賀県で最もブラジル人の多い自治体です。

今回、ながはまでの多文化共生フェスタが開かれるのははじめてだとのこ。新たにNPO化された国際交流協会を中心に、地域のみなさんが力を合わせて、準備をしてこられた、熱い思いがこもったフェスタでした。

和太鼓、ブラジル人のゴスペルシンガーたちの歌、カラオケ大会などがホールで行なわれ、民族衣装体験、写真展、絵手紙体験ができるコーナーも設けられていました。また、外にはブラジル料理、韓国料理、フィリピン料理などの屋台も出て、とてもにぎやかなお祭りとなりました。あいにく冷たい雨が降る一日でしたが、会場は熱気にあふれていました。

外国にルーツを持つ子どもたちも多数預かっている保育園の園長さん、ブラジル人学校の先生たち、ブラジル人の子どもたちの学習を支援する方たち、国際交流員さんたち、たくさんの良い出会い、再会がありました。

こういった試みがさらに発展して、異なる文化を持った人たちと自然と交流できる文化が地域に広まっていけばと心から思いました。

 

 


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