学生たちに基本的スキルを身につけてもらおうと

この9月より大学で教えています。若い人たちと接する良い機会で、多くの事を学んでいます。若い人たちの記した文章の一節に、彼らならではの柔らかな感性を感じる時、とても幸せな気分になります。

私が教えているのは、ドキュメンタリーを通して移民体験を学んでもらうコースです。内容も大切ですが、自ら課題を設定すること、自ら学ぶことを身につけてもらうために、グループワークを取り入れ、宿題を毎週出して、慣れていってもらっています。また、多様性を重視し、互いの意見をわかちあうスタイルで進めています。

ところが、これがなかなかチャレンジングです。大学3年生、4年生でも、要約する、論旨を持った文章を書く、クラス全体に発言する、議論をするといったことが、苦手な人が多いのです。もっと早い時期に身につけておくべきスキルなのに、日本の学校では相変わらず重視されていないのでしょうか。誠に残念です。

現代社会において、自ら課題を設定したり、表現したり、意見を交わしたり、議論したりすることは、最低限の社会的スキルです。最近、TED等がテレビで放送され、プレゼンテーションが注目されています。そういうところから、論理的に物事を考えたり、批判的に捉えたり、議論したりと言ったことの重要さがより広く認識されればいいのですが。自分の頭で考えることができ、互いに議論できる市民が一人でも増えることが、社会を風通しよく、より良いものにしていくのではないでしょうか。

学期の最後に、少しでも学生たちにそういったスキルが身につくよう、彼らを叱咤激励しつつ、あれこれの手を考え、工夫しつつ、1月まで彼らと共に進んでいくつもりです。

 

 

 


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11月11日、長浜市で上映会

滋賀県長浜市で11月11日に開かれるながはま多文化共生フェスタで『ブラジルから来たおじいちゃん』が上映されます。私も参加し、お話をすることになっています。

今回は、ブラジル人が多数住んでいる地域での上映なので、紺野さんとの関わりやブラジルでの上映の事などを中心にお話しするつもりです。

お近くの皆様ぜひ、お越しください。

上映と講演は10時20分からの予定です。

日時 21012年11月11日(日)

場所 勤労福祉会館 臨湖 (長浜市港町4番9号 0749−65−2120)

主催 ながはま多文化共生フェスタ実行委員会 0749-63-4400 担当 長野様

詳細はこちらのサイトでご覧ください。

http://www.nifa.jp/archive/news/post_34.html


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滋賀で講演会を企画しています

パーカッション・ワークショップを開催している滋賀で、その仲間たちと地域でブラジル人児童や保護者、そして地域の日本人を対象とした講演会を地元の国際交流協会と一緒に企画しています。

メンター的存在の方のお話、ワークショップで、子どもたち自身に自分の将来を考えてもらい、学習への意欲を高めてもらおう。さらに、子どもたちの意欲や学習を保護者や地域が 支えていく形を作ってもらえるようなお話を外部の方に講演してもらおうなどと話しています。

これまで3年間の活動の中から、こういった取り組みがワークショップでできるようになり、うれしい限りです。これからも、当事者自身が力を発揮することを大切にして、風通しの良いやり方で活動を進めていきたいと思います。


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