友人の言葉で

ワークショップが回を重ね、いろいろな方たちの出会いも増えています。ワークショップへの新しいインプットが多々あります。

このワークショップは、ブラジル人学校の子どもたちだけを対象にしているわけではありませんが、現在、多数のブラジル人学校の生徒さんたちが参加してくださっています。これらの子どもたちがどうやったら地域の人たちに受け入れられ、自分たちの居場所を見つけられるのか、地域で生きていく術を見つけられるのか。彼ら自身の自主性をどう引き出したら良いのか。今回、来てくれたブラジルで小学校の先生をしていた友人の言葉もあり、私たちだけではなく、ぜひ、子どもたちの親御さんにもワークショップに関わっていただき、彼らも巻き込んで、一緒に考え、動いていければいいなと思うようになりました。


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パーカッションワークショップ、スタディガイドの作成

今回もにぎやかに! いつも元気に指導してくれるヂスペルタドールのたけちゃん、ブラジルカラーできめていますね。

一昨日の土曜日は滋賀でのパーカッションワークショップ、2011年の2回目が開かれました。1回目と異なる場所になったので、前の場所に行ってしまった人たちがいて、始まるのが遅くなったりというトラブルはありましたが、雨も午後からは上がって、屋外でパーカッションを楽しむことができました。今回は、ワークショップ終了後、子どもたちが帰った後に、大人たちだけでシュラスコにノンアルコールビールでちょっとした集まりを持ちました。普段なかなか話す機会のない、ヂスペルタドールの皆さんともじっくり語り合う事ができました。みんなどうしたらより良い会にできるのかについて強い関心を持ってくださっていることが改めてわかりました。運営する側もコミュニケーションをはかって、ますます良い関係を作っていければと思います。

また、今回は大学生のボランティアの方達も参加してくださいました。二人とも自分からどんどん仕事を見つけて動ける人たちで、ぜひ次回からも参加してもらいたいと思ったことでした。地元からの参加者も増えました。みんなに開かれた楽しい場に育てていきたいです。

今回は、『ブラジルから来たおじいちゃん』の字幕を手伝ってくれたホベルトさんもNHKのポルトガル語ラジオ放送の記者として取材に来てくれました。帰り際に元小学校の先生として、親御さんたちにももっと関わってもらうようにしたらどうかなど、良いアドバイスをしてくれました。すぐには理想の形には持っていけない厳しい現実はありますが、少しでもよくできるように努めていきたいと思います。

さて、日曜日は、大学の先生をしていて、以前、『ブラジルから来たおじいちゃん』の上映を授業でやってくれたアメリカ人のSさんが、このドキュメンタリーのスタディガイド作成のために我が家に来てくれました。彼は学生たちに質問を投げかけて、考えさせ、発言させる『ハーヴァード白熱教室』型の教育を実践しています。そんな教育を目指している日本の学校の先生たちに使ってもらえるよう、充実したガイドにしたいと、二人でいろいろな質問を考えました。参考資料のリストをつけること、これらの質問には「ひとつの正しい答え」があるわけではないことを最初に明記することなどを話あいました。DVDそのものもようやく製作してくださる方のスケジュールも空いて、本格化します。


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可能性の広がっている滋賀での活動

今年も滋賀でパーカッションワークショップを開くことになり、昨晩打ち合わせに行きました。去年、まったく手探り状態からはじまりましたが、今年は地元の人たちが中心になって運営してくださるようになっています。みんな自分から仕事を探して動いてくださる優秀な方たちばかりです。昨日は、地元でブラジル人の子どもたちの教育支援に関わっておられる日系2世の方も参加して、アドバイスを具体的なアドバイスを提供してくださいました。また、福祉関係の作業所の方がおいしいランチ・サービスの試みをしてくださいます。こんなに素敵なチームと一緒に仕事ができてうれしい。

自然の中で太鼓を多様な人たちが集まって叩くワークショップ。自然を大切にし、言葉や文化の異なる人たちと共に生きる人たち、文化を育てようという試みです。そこからいろんな夢が広がっています。今のような暗いニュースの多い時代に、このような希望を未来につなぐことのできる場に関われて、本当に幸せです。

昨日は、ノン・アルコールですっかりいい気分になりました!


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節電協力の第一歩! 頼もしいゴーヤくんたち

この夏はみんなで節電をする必要があるので、私もなんとか協力しようと、緑のカーテン作りに着手しました。この日曜日にワークショップに出かける前に植えたゴーヤの苗、二株。すでに摘心もしてあります。乾燥しすぎないように、マルチも敷きました。しっかり育って、部屋を涼しく、こちらのお腹もいっぱいにさせてくれるでしょうか。お水やりを忘れないようにしなければ。


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おうみパーカッションワークショップ本年第一回目開催

昨日は、東近江でのパーカッション・ワークショップの2年目の初日でした。以前にも増してやって来る子どもたちも増え、また、今回は大阪のヂスペルタドールの皆さんに加え、神戸のフェジョン・プレットの方たちも参加してくださいました。今回は前にもまして、地元の東近江の方たちが中心になって、準備を進めてくださいました。

おやつには、ポップコーンがポップコーン・マシーンで作られ、できたてがみんなに配られました。ポップコーンがふくらんではじける様子を見ようと、一生懸命鍋の中を覗き込んでいる子どももいました。とてもかわいらしかった!

2年目ということもあって、サンバチームの皆さんともなじみになりました。子どもたちにも「自分の楽器」というのができて、それをさっそっく取りにいって、叩き始めたりする子も多数。昨年の草津での成果を経たせいか、音楽を学びたいという意欲も強くなっているようです。真剣にお兄さん、おねえさんたちの手元を見つめて、失敗にもめげず何度も同じリズムを繰り返して、学ぶ姿勢が印象的でした。

ここ数ヶ月、会わない間に、すっかりティーンエージャーになって、クールなヘアスタイルやTシャツできめるようになっている男の子たちも続出。彼らがパンデイロやカイシャに懸命に立ち向かっている姿も素敵でした。

遅々とした歩みですが、少しずつ地域に根を下ろし、地域外にも広がりを見せているこのワークショップ、チャレンジは多々ありますが、試行錯誤しながら大切に育てていければと思います。また、ちょっと大風呂敷を広げるようですが、消費文明に侵された現代、豊かな自然の中で、自らの身体を使って、人とつながりながら楽しむ、最もシンプルであるにも関わらず、今は見過ごされている文化を、ここから発信していきたいです。

今回、ビデオを撮ったり、はじめていらした方たちにお声をかけたりしていて、写真を撮影する機会を逸してしまいました!?


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授業での上映会 XX白熱教室なるか

昨日は、再び大学の授業での上映があり、うかがってきました。プレゼンテーション用のパワーポイントを準備し、ぜひインターアクティブなクラスにしたいと、質問も多数用意して臨みました。

最初にグローバリゼーションのコンテクストで、世界での人の移動の話から、日本の外国人住民、日本からの移民について少しお話をして、映画を通して見てもらいました。その後、感想や質問を学生さんから求めました。しかし、ちょっとおとなしめの学生さんたちで、なかなか言葉がでてきません。それで、私が少しまた、お話をしました。

時間も来たので、授業を終わろうとしたところ、映画を見に来られた同じ学部の先生から、せっかくだから「学生のみんなから感想を聞きましょう」とプッシュしてくださいました。担任の先生が、「映画を見て驚いたことは何ですか」と改めて尋ね、一人一人名ざしであてると、それぞれに感想を言ってくれます。「高齢なのにお元気なので驚いた」、「言葉もわからない外国に根ざして、70年以上暮らしてこられたことに感銘した」、「日本人はあたたかいと思っていたけれど、『冷たい』と言われて、驚いた」等々。

みんなしっかり見ていてくれたんだなとほっとしました。担任のの先生も学生さんたちに積極的に発言できるようになるよう、なんとかそういう教育をしたいと願っておられます。ハーヴァード白熱教室ではないですが、学生さんたちを活性化させるような授業の形を作るのに、今後も協力していきましょうということになりました。

また、感想についてプッシュしてくれた先生とは授業後にご専門についてゆっくりお話をうかがう機会がありました。自然についてのとても興味深い研究で、この夏、彼のプロジェクトに参加させていただこうと思っています。授業とともにとても充実した体験となりました。


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