滋賀、地域づくりシンポジウム

一昨日、滋賀の地域づくりのシンポジウムの分科会で映像と地域づくりというテーマで発表してきました。

地域プロデューサーとして活躍されている皆さんが一同に会され、活気に満ちた集まりです。私は、制作中と上映活動中にどういった形で地域と関わってきたかについてお話ししました。関西ブラジルコミュニティや滋賀の日本語支援をなさっている団体の方に制作中の作品をご覧いただき、ご意見やアドバイスをいただいたこと、完成してからは、それぞれの地域で上映していただき、日本人、ブラジル人の両方が参加する上映会、交流会を開いていただいたことなど。地域の方達との連携で映画が作られ、活用されてきたことです。

私自身は、他の方々のお話をお聞きして、大変学ぶところ大でした。皆さん、生活の場である地域をどうやって活性化させるかで、様々な工夫をされ、努力を積み重ねておられ、それが育っている様子が感じられました。

一方で、非営利法人を作ってがんばっていても、なかなかお金が回らず、後継者にと思うような若者に給料も払えないので、いついてもらえないなどの問題があるともお聞きしました。NPOできちんとお金を回しておられる事例のお話では、行政等の受託事業でお金を取ってきていらっしゃるようでした。今の所それが一番安定した経営の仕方なのでしょうか。寄付を含めてより多様な財源を持てるといいのになあと思いながら、お話をうかがった次第です。

国がどちらに向かっているのか、まだまだ不明瞭ですが、地域では様々な試みがなされ、大変ポジティブなエネルギーが流れていて、希望をいだくことができました。


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梅の花もぽつぽつと

近所の公園の梅の花が咲き始めました。空気は冷たいけれど、日ざしはもう春です。

年末から『ブラジルから来たおじいちゃん』を通じて知り合った方、また、上映に御協力くださった方たちが京都を訪ねられ、ゆっくりお話する機会に恵まれています。上映時は忙しく落ち着いて会話をする機会も限られていましたが、今はじっくりお話ができ、それぞれのパーソナルな話や将来的展望などいろいろなことをお話ししています。

それぞれ違う背景を持ち、異なる場所に生きる人たちと話をして、とても良い勉強になっています。でも、ひとつだけ共通しているのは、みなそれぞれ努力家で、前向きで、本音でお話できること。今のような時代にとても貴重なこと。お目にかかってとても励まされました。人間本音で話すからこそ初めてつながることもできます。紺野さんがつなげてくださった関係、これからも大切にしていきたいと思います。

現在、次のプロジェクトも模索中。いろいろな人たちと話しつつ、徐々に徐々に前に進んでいます。日曜日のシンポジウムでも、新しい出会いがありそうで、とても楽しみです。次のプロジェクトへの勢いももらえそうです。


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地域づくりフォーラムで発表します!

この1月31日に滋賀県県民交流センターで行なわれる地域づくりフォーラムの分科会「「地域と人をむすぶ映像のチカラ」で、栗原が制作、上映活動との関わりで発表します。

『ブラジルから来たおじいちゃん』の制作の際にどのように地域の人たちに協力してもらい、また、上映活動の時にも地域で活動する人たちと連携して、場を作ってきたかなどをお話しします。今後のことにも触れられればと思っています。

関西の方で関心のおありの方、ぜひご参加ください。制作の時にもご協力くださり、今回、上映会を開いてくださった東近江の方もご参加くださるとのこと、コメント等もいただければと思っています。

詳細はこちらです。

http://www.ohmi-net.com/centerinfo/09chiikidukuriforum/

滋賀は、関西で唯一人口の増えている県です。それも若い家族が移っていっています。新幹線の駅を作らない事にしたりの英断もありました。豊かな自然に恵まれ、ブラジル人を含め新しい人たちの増加している地域、新しい息吹が生まれてきそうな気配です。

以前からのご縁もある滋賀、何か面白そうなことができるかもしれません。


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さすが大阪の子 鋭いつっこみが

先日、書いた大阪の小学校でのことですが、今度子供たちがこれまで調べたブラジルの事を題材にして演じるお芝居のシナリオを先生が私に見せてくださいました。先生はご自分が書かれたので、謙遜して「つまらないものですが」と差し出されたのです。そうしたところ、そばにいた男の子が「つまらんのやったら、やるなや」とつっこんだのでした!

先生もたじたじ。小声で「謙遜してんねんやん」とひと言。

さすがに大阪の子供は、つっこみの技術が鋭いと感心した一瞬でした。


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第七藝術劇場上映期間中のイベント

大阪、第七藝術劇場の上映期間中も、ポレポレ東中野に引き続き、盛りだくさんのイベントです!

〇1月12日(月・祝)15:00(1時間程度)より同ビル4F新僑飯店オレンジルーム(定員50名)にて「心理学者 原口鶴子の青春」 (11:50、泉監督)若しくは「ブラジルから来たおじいちゃん」(13:45、栗原監督)ご鑑賞者対象に泉監督と栗原監督のトーク ショー予定!

〇1月17日(土)19:45の回上映後、ブラジルにいる紺野おじいちゃん とスカイプトークを行います。

〇1月22日(木)19:45の回上映後、同ビル4F新僑飯店オレンジルーム (定員50名)にて栗原監督と浜野佐知監督(「百合祭」「こほろぎ嬢」) とのトークショー予定!

ご来場をお待ちしております!

*上映期間によって、上映時間が異なりますので、ご注意下さい。
・1/10(土)~1/16(金)13:45~(1日1回上映)
・1/17(土)~1/23(金)19:45~(1日1回上映)


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最高の集いでした!

この土曜日に群馬県太田市での上映会に行ってきました。毎日がこんな風だったらどんなに楽しいかというような一日。バイア風パーカッション(バハベントという若い人たちのグループによるものです)やブラジル料理のワークショップ、『ブラジルから来たおじいちゃん』の上映と日本で育った若いブラジル人の方とのトーク、パーカッションの演奏、最後はワークショップで作ったごちそうを食べながらの交流会です。

宣伝期間が短かったにもかかわらず130名もの方が参加してくださいました。ブラジル人の親子連れが多く、子供たちが元気に太鼓を叩いているのを親御さんがうれしそうに眺めていたり、お父さんが太鼓を叩くのを小さな娘さんが写真におさめたり。みんなとても楽しそう。特に子供たちが元気に明るい笑顔を見せてくれて、こちらも思わずにっこりしました。

10歳の時にブラジルから日本に来て育ち、努力を重ねて大学を出て、現在、自らの事務所を開いてデザイナーをしている若者が映画の後、お話をしてくれました。いじめられて大変辛いことがあったけれど、それを乗り越えて強くなったと。おおぜいいる子供たちに向かって、いじめられるほうは強くなるきっかけをもらっているのだという風に受け取めて乗り越えようという意味のことや、夢をもって夢に向かって生きる事が大切と、体験者からの力強い励ましの言葉を語られました。

私は、国際学級の先生やバイリンガル教員の皆さんにも再会。思わずハグ/アブラソしあいました。

体を動かし、感じ、味わい、人々と出会い、最高の集まりになりました。こんな集まりが各地で開かれれば、ブラジル人のエンパワメント、彼らと日本人との交流のみならず、日本社会自体の活性化につながると確信した次第です。

今回、お世話になりました太田の皆々様、ご一緒させていただいたバハベントの皆さんに心より感謝を申し上げます。

posted by muchaku at 10:41| Comment(1)TrackBack(0)あれこれ from KURIHARA

この記事へのコメント
広島の横川で上映した際にお会いした者です。
福山のファビオ君がJリーグ2部のファジアーノ岡山に加入することが決まりました。
日本育ちのブラジル人のプロサッカー選手は、過去に聞いたことがありません。日本のブラジル人社会にとって朗報だと思います。
ブログにアップしましたのでよかったらご覧ください。
http://blogs.dion.ne.jp/brasil_hiroshima/archives/8994221.html
Posted by 小畑浩 at 2009年12月04日 00:04

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