ブラジルのりで楽しい一夕

昨日は、今日、トークでご一緒する泉悦子監督の「原口鶴子の青春」を拝見しました。今は亡き女性学者の青春の日々を資料で辿る意欲的な試みです。100年も前の女性が自分の学問への情熱をまっしぐらに追求し、ニューヨークへの留学まで果たしてしまう。当時の留学はよほど大変だったと思うのですが。泉監督自身が映画を作りながら、輝く青春をわくわくしながら追体験しているように感じました。とても素敵な映画でした。

私も、存命でない方のドキュメンタリーのアイディアがひとつあり、どういう風にしたらいいか、考え続けてきたので、とても励みになりました。

京橋に新しく出来たラモスさんのブラジル料理のお店、カリオカが映画のポスターを店内に貼らせてくださるとのことで、上映後そちらに向かいました。なんと、上映に来てくださり、声をかけてくださったブラジル人女性と日本人男性のご夫婦にそこでばったり再会。一緒にシュラスコの夕食をいただくことになりました。

お二人は、カポエイラ(ブラジルの格闘技、ダンス、音楽+αの混合)のアウマ・ネグラの日本代表をなさっている方たちでした。カポエイラの先生です。いかにも武道家らしいきりっとした出で立ちの三田雄士さんとおつれあいのカルメンさんです。カルメンさんはサンパウロ州のカポエイラの大会で準優勝したとのこと!初めて会った方達なのに、サンパウロ、サルバドール、カポエイラなどの話をしつつ、おいしいシュラスコを食べていたら、あっという間に時間がたってしまいました。初対面でもすぐに話ができる。ブラジルののりで、楽しい一夕を過ごすことができました。

一度、スタジオにうかがって、カポエイラの授業風景を拝見しようと思っています。ちなみに、カルメンさんは、22日と29日の「おしゃれ工房」に出演なさるそうです。ぜひ拝見したいと思います。

またまた素敵な出会いがありました!


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泉監督とトーク

大阪、第七藝術劇場での公開、3日目です。紺野さんの甥御さんとそのおつれあいがいらしてくださいました。撮影の時にもお世話になったお二人です。お変わりなく、お元気そうで、再会を喜びました。以前、ブラジル人向けテレビ放送、IPCの取材でお目にかかった山口理沙さんもお出で下さいました。また、舞踊研究の時にお世話になった方などなど、元気なお顔を拝見できて、とてもうれしく思いました。

上映後に、泉悦子監督とのトークがありました。東京国際女性映画祭の時にお話をして、しゃきしゃきしていて、心の暖かい方だなという印象がありました。今日は、泉さんがどんな思いで映画を作っておられるか、また、これからも年に1本か2本くらいは作りたいという意欲など、お話を聞けて、とても励まされました。将来を見つめつつ、計画を立てて、しっかり生きておられる様子、若々しさに満ちあふれています。

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私自身は、自分が決めてこれと思ってもうまくいかない時もあるし、出会いというか、あちらから題材が降ってくるようなところがあることや、表現で社会を風通しよくできないかと考えていることなどをお話ししました。

質疑応答では、おじさまたちの発言が続き、女性の意見はひとつだけになってしまいました。それが心残りです。女性たちがどんな風に感じられたのか、お話をうかがう機会がまたあればと思いました。

今回、泉さんの一途に映画に取り組まれている姿を見て、最近へたりかかっていた私に、エネルギーがまたよみがえってきました。

東京にお戻りになる泉さんをお引き止めして、大阪のおいしいものをと思い、二人でうどんすきをつつきに行きました!


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大阪初日、地元でどきどきしみじみ

昨日は、大阪での初日、いささか緊張気味で、第七藝術劇場で、いらしてくださった皆様の前で、ご挨拶をしました。ちらほら知っている方のお顔も見えて、うれしいやらどきどきするやらでした。

なんと挨拶してすぐ後に、近所にある母校に駆けつけ(劇場の皆様のお帰りの時にいられなくて、とても残念でした。申し訳ありません。)、同窓会が主催するリレートークで、「ドキュメンタリーの愉しみ」というお題の元にお話をしました。

どうして今、ドキュメンタリーが注目されているのか、私自身のニューヨークでのドキュメンタリーとの出会い、そして、今回の作品を作るきっかけ、製作中のエピソードなど、の内容です。2時間あるので、ぜひ皆さんからの質問を交えながらと思っていたのに、自分で全部しゃべってしまいました。

準備をあれこれしていたら、いろいろお伝えしたいことがたくさん出てきて、盛りだくさんになってしまったのでした。もう少し、インターアクティブにするように工夫しなくてはと、肝に銘じた次第です。散会後、何人かの方がお声をかけてくださり、先輩、後輩等々、新たな出会いがありました。共通の関心を持った方達で、これからつながりを深めていきたい所です。

また、うれしかったのは、同じ高校出身の父の同期の方々がグループでどっと来てくださったことです。80にならんとする皆さんは、とてもお元気で、旧制中学時代の仲間の集まりのせいか、どこか少年ぽい気分になられており、トンボつりの話などでひとしきり、盛り上がっていました。ステレオタイプのがさがさした大阪ではなく、おっとりした大阪のおじさまたちは、なかなかに魅力的でした。

この作品は、亡き父に捧げた作品です。その地元大阪での初日に、父の仲良しの皆さんにお目にかかる事ができ、父もきっとこの場に参加してくれているに違いないと、しみじみとした気持ちになりました。

リレートークの機会を与えてくださった谷様、皆さんにお声をかけてくださった三島様、60期の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


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10日、大阪の初日

今度の土曜日、10日が大阪、第七藝術劇場での公開の初日です。紺野さんの出身地、そして私にとっても出身地の、おまけに出身高校のすぐそばの映画館での上映ということで、なんだか不思議な気分です。高校の同窓生、中学の同窓生の何人かに声をかけました。

高校の方では、毎月の同窓会でのリレートークというので、お話をさせてもらうことになりました。「ドキュメンタリーの愉しみ」というお題をいただきました。なぜ今、ドキュメンタリーなのか? というようなところから、今回の作品について、制作のきっかけ、製作中のエピソードなどなど、写真、映像を織り交ぜながら、お話しようと思い、準備中です。


私がドキュメンタリーと出会ったのは、80年代後半のニューヨークでした。ちょうど様々な人たちの声を社会に反映させようという多文化主義が叫ばれていた頃で、白人以外の女性が映像を作るという事にも支援が行なわれていました。公共放送で、こんなのテレビでやっているの? というような、おもしろいドキュメンタリーもたくさん観ました。日本でも数多くの作品が作られるようになりました。いろいろな面白い作品が出てきています。しかし、支援体制や批評に関しては、まだまだと言えます。そんな事も含めて、ドキュメンタリーを作る側から話してみたいと思っています。


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あけましておめでとうございます

「ブラジルから来たおじいちゃん」で、あっという間に1年が過ぎました。ここ数日間、年賀状を出す為にこの間、この間、出会った方の名刺等を整理しながら、幸せな出会いの場面を思い出しています。本当に楽しかった。ありがとうって感じです!

今年も困難な時が来るのが予想されますが、紺野さん伝授の、前向きな生き方で乗り越えていきます。あと、サルサ、サンバのパーカッション+ダンスに助けてもらいます。

この作品を撮影している当時、福山のロベルトさんがずっとかけていた音楽があります。それがグループ、オス・トラヴェッソスのこれです。

http://jp.youtube.com/watch?v=6KH5IPf-UAw&feature=related

どんな歌詞か、当時はわかりませんでしたが、タイトルは”Sorria!To filmando” (“Smile! I’m filming you”)「笑って! 撮影しているよ』です。(紺野さんに「笑ってください」とお願いしたことはありませんでしたが。)リズムが前に進むように励ましてくれます。ベースの人がニッケイみたい。切なくて、いい曲。観客が一緒に歌っているのも素敵です。

一人でも多くの人たちに紺野さんのポジティブなメッセージを届けるべく努めて参ります。

映画、人に観てもろうてなんぼのもんや! 人生、生きててなんぼのもんや!

今年もどうぞよろしくお願いいたします!


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