この2月は、ファシリテーションの講座に毎週一回通いました。その目的は、上映会の際に、いらした皆さんとどうしたらより良い交流の場を築く事ができるかを学びたかったからです。
わざわざ上映会場に足を運んでくださる方との出会いは、とても特別なものです。その方たちとより深く交流したい。また、いらした方同士が知り合い、交流してもらいたい。いつもそう願っているのですが、現実には、時間や場の制約もあり、実現は容易ではありません。たとえ質疑応答の時間があっても、意見が全然出なかったり、一人の方が長くしゃべられて他の方の意見をお聞きできなかった結果に終わったりとか、とても難しいものがあります。私の場の設定や語り方がよくなかったのかなど、反省してみたりしました。しかし、この際、ぜひ専門家にお知恵を借りようと講座に参加したわけです。
講座では、上映会にも使えそうなアイディアを教えていただいたり、人間関係のダイナミクスというようなものも体験させていただけました。映画の上映の際にどんな形でするかについては、主催の方のご意向等もありますが、今後、上映+ワークショップというようなやり方で、特別の出会いを広げ、いらしている方同士もつながり元気になれるようなプログラムを実践していけたらと思っています。さらには、各人の表現ということにもつなげられればと考えています。こうしたプログラムのパートナーになってくださる方、アイディアをお持ちの方、ぜひお声をかけください。
撮影されたのはいつかわかりませんが、日本にいるブラジル人をとりまく状況は当時と比べて著しく悪化していることと思います。特に、本編に出てくる滋賀県の「Shopping Liberdade」のレストランはどうなっているかが気になりました。去年の前半までは、彼らが言うように、ブラジル人相手だけの商売でも良かったのでしょうが、今は裏目に出ているように思えて心配です。
ご来場、コメント、ありがとうございます。
レストランを経営されていた成松政行さんは、闘病しながら働いておられましたが、昨年3月に亡くなられました。より子さんを含め、ご家族はブラジルに戻られました。昨年、6月のサンパウロでの上映会により子さんがいらしてくださり、再会しました。
ブラジル人、ペルー人、皆さん、厳しい状況です。矛盾がいろいろ明らかになったところで、子供の教育の問題など、本当の打開策を打ち出して、解決の道筋をつけていくような動きが出てくるといいと思います。
成松さんのこと、そうでしたか。残念で悲しいです。
実は、微力ながら小生のポルトガル語紙で映画のことを宣伝しました。当日はブラジル人が来ていませんでしたが、彼らがもっと見てくれることを期待しています。
成松政行さんはとても優しい方で、お家にうかがった時には、近所の日本人の子供さんがお孫さんたちと遊んでいて、お家が託児所のようになっていました。それを楽しそうに見守っていた政行さんの姿が今も目に浮かびます。親御さんの手の回らないよその子も一緒に自分の家で遊ばせるのが当たり前の彼にとって、日本人はとても冷たい存在に写ったのだと思います。
作品をぜひご覧いただきたかったです。