横浜

横浜ではシネマ・ジャック・アンド・べティでの多文化映画祭を企画してくださったART LAB OVAの皆さんにお目にかかりました。リラックスしたのりで、頭でっかちにならずに、地域に根ざしてなさっている活動がとても魅力的です。長年、地域の子供たちを対象としたアートのプログラムをなさってきた彼らと、それに連携して活動なさっている方々、また、当日、集まりがあるということでいらしてくださったアーチストの方なども参加。にぎやかで楽しい会になりました。

最近、アートと都市とかいう標語の元に、アートも目先の町おこしやビジネスにつながるものを振興するケースが多いというお話になるほどと相づちを打ちました。そう流れやすいところを、もっと人間にとって本質的なものに関わるところでアートを考えていこうというような話になりました。

地域地域でその場に即して、じっくり考え、行動して行くことの大切さを改めて感じた一夜でした。


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再会

先週は関東方面に出かける用があり、『ブラジルから来たおじいちゃん』上映を主催してくださった方々の何人かをお訪ねしてきました。限られた日数でしたが、群馬県太田市の教育委員会の方、先生方、また横浜のアートのNPOの方々、先生たちなど、多数の方々にお目にかかる事ができました。上映後以降の状況やそれぞれの皆さんの取り組みについてお話しをうかがったり、私の方の今後の方向についてお話しし、ご意見をうかがいました。お忙しい中、お時間を取ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

太田市では小学校の国際学級をお訪ねして、子供たちの勉強ぶりを拝見させていただきました。国際学級には、6年生も1年生もいて、とてもにぎやかです。子供たちはとにかく元気。おしゃべりを始めたり、けんかしたりで、担任の小林先生は、手が八本あっても足りないくらいの忙しさです。

不況が長引き、先が見えない中、ブラジルに帰られるお子さんが多いとのこと。当日も、近くブラジルに戻られるお子さんが、ポルトガル語を教える飯田先生にアルファベットを習っていました。もうブラジルに帰るのだということで、自覚が芽生え、一生懸命に勉強しているとの事でした。せっかく日本に慣れたのに、また、ブラジルに。彼女はどういう未来を描いているのだろうかと、心配になりました。

後から、それぞれの学年のクラスに戻って学習しているのもそっと覗きに行きましたが、そこではみんな真面目におとなしく勉強していました。言葉が十分でなかったり、いろいろな不安がある中でも、国際学級は、外国から来た子供たちがのびのびとしていられる場所のように見受けられました。

今回、お世話になりました小林先生、飯田先生、ありがとうございました。

横浜でのお話は、次回に!


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小学生たちの感想

先日、上映した大阪の小学校で、映画を見てくれた5年生の生徒たちが全校集会で今回学んだブラジルについて発表をするというので、行ってきました。子供たちは、担当の先生が書いたシナリオを元に演劇仕立てで、成果を発表しました。放課後帰りの3人の子供たちが道路の穴に落ちて気がついたら、なんとリオデジャネイロにいたという設定。そこで日系の子供たちに出会って、リオを見て歩き、また、アマゾンも訪ねて、ブラジルについて学ぶという設定です。

実際にサンバの演奏があったり、カポエイラの実演まであって、カラフルで見ていた他の学年の子供たちも先生も楽しく鑑賞しました。最後にはポルトガル語で「イパネマの娘」を歌ってくれました。

先日の上映の感想をこの機会にもらいましたが、たくさんの子供たちが、紺野さんがとてもやさしかった、そんな風に自分もなりたい、おじいちゃんに会いたかった等と書いてくれました。子供たちの心にそんな風に響いたこと、とてもうれしく思っています。

今回、この授業をなさった先生はブラジルの日本人学校で教えた敬虔のある方です。そういう経験のない先生にも手軽に授業で使っていただけるような形を作っていきたいと考えています。いろいろな方に協力していただいて、面白いものにしていきたいと思います。


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滋賀、地域づくりシンポジウム

一昨日、滋賀の地域づくりのシンポジウムの分科会で映像と地域づくりというテーマで発表してきました。

地域プロデューサーとして活躍されている皆さんが一同に会され、活気に満ちた集まりです。私は、制作中と上映活動中にどういった形で地域と関わってきたかについてお話ししました。関西ブラジルコミュニティや滋賀の日本語支援をなさっている団体の方に制作中の作品をご覧いただき、ご意見やアドバイスをいただいたこと、完成してからは、それぞれの地域で上映していただき、日本人、ブラジル人の両方が参加する上映会、交流会を開いていただいたことなど。地域の方達との連携で映画が作られ、活用されてきたことです。

私自身は、他の方々のお話をお聞きして、大変学ぶところ大でした。皆さん、生活の場である地域をどうやって活性化させるかで、様々な工夫をされ、努力を積み重ねておられ、それが育っている様子が感じられました。

一方で、非営利法人を作ってがんばっていても、なかなかお金が回らず、後継者にと思うような若者に給料も払えないので、いついてもらえないなどの問題があるともお聞きしました。NPOできちんとお金を回しておられる事例のお話では、行政等の受託事業でお金を取ってきていらっしゃるようでした。今の所それが一番安定した経営の仕方なのでしょうか。寄付を含めてより多様な財源を持てるといいのになあと思いながら、お話をうかがった次第です。

国がどちらに向かっているのか、まだまだ不明瞭ですが、地域では様々な試みがなされ、大変ポジティブなエネルギーが流れていて、希望をいだくことができました。


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