点から面へ!

明日はパーカッション・ワークショップです。一週間前は、雨との予報だったので、心配していました。しかし、紺野さんの心をつなぐような集まりなので、もしかしたら晴れるかもとも思っていました。

紺野さんは大変な晴れ男で、台風が来るとか言っていても、なぜか彼が旅に出ると晴れました。紺野さんと旅をしていて、雨に降られたのは、一回だけ。滋賀で紺野さんが車中で、「昔は大日本帝国臣民と言っておった。だけど、今は日系人」という場面で、雨つぶが車の窓を打ちます。雨が降るのにふさわしいシーンでした。それ以外はすべて晴れでした。

だから、どうかなと思っていたら,やっぱり今回も、いつのまにか晴れの予報に変わっています。紺野さんがきっと見守っていてくださっているに違いないとうれしい気分です。晴れたら屋外でやることになっています。明日は、林の中で思いっきり太鼓を叩く事になりそうです。大人も子供も、外国人も日本人も、一緒に!

私のポルトガル語の先生であるブラジル人ご夫妻も参加してくださいます。キューバのパーカッションで同じクラスのお友達やアメリカ人の友人、今回の上映活動で知り合った、上映をしてくださった皆さんが参加してくださいます。たまたまパーティでお目にかかり、ご縁のできたブラジル人学校の先生たち、子供たちもいらしてくださいます。また、先の映画の上映活動で知り合い、今回の映画を制作中から応援してくださり、上映してくださった地元の方が、今回も大きなお力を貸してくださいました。撮影のために訪れたブラジルで知り合った日本人音楽家のお友達たちがパーカッションの指導をしてくださいます。また、開催する工芸村にアトリエを持つアーチストの方達も手助けしてくださり、参加してくださいます。

いろいろな方たちとの出会いの中から明日の会が生まれます。波長の合う人とは、なかなか出会えないものですが、今回は、そんな人たちばかり。驚愕しています。これも紺野さん力か!

このポジティブな、国境を越えた文化を点から面にしていきたい。とすでに、頭は先走っている栗原です。明日は、久しぶりにカメラを持っていき、ビデオで撮影します。どこかにアップして、皆さんにもお見せできるようにするつもりです。少なくとも写真はアップしますので、乞うご期待!


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ファビオ君がチームメンバーとして

岡山ファジアーノのサイトにファビオ君がファビオ岡として、ネクスファジのチームメンバー欄に掲載されています。彼はMF ミッドフィールダーです。ゲームのスケジュール等も出ています。わたしたちのファビオ君を応援していきましょう!

http://www.fagiano-okayama.com/club/next_team2010.html

ちなみにブラジル銀行は、ブラジルチームがワールドカップで試合している最中は閉店になるそうです!


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パーカッション・ワークショップ

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今度の土曜日にブラジル人の子供たち、地元の人々、地域外の人々と一緒にパーカッションのワークショップを実験的に開く事になりました。上映後に、ブラジル人と日本人がともにとても和やかな交流の時間を持つ事ができました。そういった積み重ねが大切だと強く感じ、様々な人たちが継続的に楽しく交流できる場を作りたいと考えていました。今回、ブラジル人学校や地元の方、サンバを演奏する若者たち、他の皆さんの御協力をいただき、試験的なものとは言え、ようやく実現にこぎつけました。いろいろな人たちが関わる集まり、風通しの良い、のびのび楽しい会になることを祈っています。


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アメリカ上映のご報告 

遅くなりましたが、アメリカ上映のご報告です。シカゴのノースウェスタン大学とシカゴ大学での上映でした。

ノースウェスタン大学のあるシカゴの隣のエヴァンストンには、今回、私をご招待くださったハイン教授によると、アンダーグラウンド・レイルロードという組織で、南部から逃れてくる黒人奴隷たちを支援した教会が多数あるということです。また、シカゴ自体も、多数の移民が住む街です。オバマ大統領の自宅は、シカゴ大学のそばにあるとも聞きました。

そんな街にある大学での上映は、やはり様々な背景を持った人たちが集まり、刺激に満ちたものでした。日系ブラジル人2世の物理学教授、日系ブラジル人で日本で育ったが日本に帰化し、現在はこちらで勉強する学生、ポルトガル語を教えるブラジル人の先生方、日本語を教える日本人の先生方、また、日系アメリカ人で南米の日系人をテーマとする研究者などが上映に集まってくださいました。

ノースウェスタンでの上映で、2世の先生は、「自分の家族のストーリーだ。」と映画を作ったことを感謝してくださいました。また、ご自分の親戚も日本にデカセギに行った人がいたとも話されていました。日本に帰化した学生は、自分は日本で育ったが、特に違和感はなかったとコメントしました。日系の研究者はぜひクラスで学生たちに見せたいと言ってくれました。

シカゴ大学では、ブラジルでは差別があるのか、また、日本と、ブラジルの、移民資料館の展示の違いは何かなどの質問も飛び出しました。ブラジルは、アメリカのような差別はないようだがと答えました。資料館の展示については、きちんと比較してみたことがないのですが、撮影の時に感じたのは、日本のものは、とてもきれいでよくできてはいるのですが、移民した人たち本人の場所というのがそこにはないように感じられたことを話しました。

様々な背景を持つ人たちに見ていただき、『ブラジルから来たおじいちゃん』は、新たな広がりを持ちました。今回、お世話になりましたハイン先生、フィールド先生に感謝を申し上げたいと思います。


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今日は紺野さんの一周忌です

アメリカでの上映を終えて帰ってきました。あちらでの上映会の報告も追ってさせていただくつもりですが、今日は、紺野堅一さんの一周忌です。

未だに紺野さんが亡くなられたことが実感できません。最後に拝見したのが元気なお姿だったからか、ブラジルでのお葬式にもうかがえなかったせいか、わかりません。今も紺野さんがどこかにいて、見守ってくださっているような気がして、それはかえってうれしいことです。

解決する問題がある時に紺野さんだったらどんな風に考えられただろうかと考えることがしばしばあります。また、機会があって、紺野さんが学んだことを改めて言葉にしてみたりしています。

映画を学校で見てもらえるようスタディガイドを作ろうかと思っています。また、映画の制作・上映活動から生まれた次のプロジェクトも少しずつ進んでいます。一周忌にあたって、今一度振り返りつつ、紺野さんのように遠い未来を見据えていきたいと思います。


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MLへの多くのご返事をいただいて

最近、『ブラジルから来たおじいちゃん』のMLに送らせていただいたメイルにたくさんの方々からご返事をいただいています。以前から変わりなく応援してくださっている方々、最近、新しく出会った方々、また、まだお目にかかったことはない方々と本当にいろいろです。皆さん,アメリカでの上映での健闘を祈ってくださっています。また、最近の学校やコミュニティでの上映活動を高く評価してくださっている方たちも。とてもとてもうれしいです。

また、この映画に背中を押してもらって、ブラジル人の子供たちの多く通う学校で学習支援のボランティアを始めたというご報告をいただき、これまたとても幸せな気持ちになりました。

私たちの意識が変わっていくことこそが国の施策を正しい方向に導き、社会を変えていくことになります。映画を通して皆さんに紺野さんに出会っていただくことで、自分たちの歴史を認識し、日本に暮らすブラジル人を始めとする外国人住民が抱える問題を知り、共感するきっかけにしていただけるよう、上映を続けていきます。皆様、引き続きご支援のほど、よろしくお願いいたします。


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