紺野堅一さん、追悼上映会のご報告

この8月2日、渋谷アップリンクで紺野堅一さんの追悼上映会・交流会が開かれました。国境や年齢の違いなども越えて、かえってそういう違いがあるからこそ、心からリラックスして、いらした方との交流を楽しめる集まりになりました。ご参加くださいました皆様に心よりお礼申し上げます。

京都や愛知からもかけつけてくださった方がいらっしゃり、また、群馬の学校のバイリンガル学級で子供たちの支援をしている先生たちもご参加くださいました。ドキュメンタリーの上映後、昨年、サンパウロの上映会での紺野さんのご挨拶と広島でのスカイプトークの内容を流しました。また、その後に、紺野さんが卒業なさった大阪府立茨木高校(当時は茨木中学)の後輩のSさん、群馬からいらしたバイリンガル学級の先生、愛知県でブラジル人の日本語支援をなさっている土井佳彦さんから、それぞれメッセージを頂戴しました。加えて、紺野さんの力行会の後輩で、戦後、ブラジルに移民され、その後、日本に戻ってこられた山本さんのお話がありました。


Sさんからは、茨木高校の校訓「質実剛健、勤倹力行」や校歌『天つ空見よ」の歌詞のご紹介がありました。確かに紺野さんからこの言葉を聴いた事があります。中学時代に教えられた言葉をかみしめつつ、くじけずにいくつもの困難を乗り越えてこられたのだなと改めて思い至りました。

また、日系ブラジル人3世の先生は、映画を見て、ご自分のおばあちゃんを思い出したとおっしゃいました。また、ブラジル人の子供たちは、厳しい状況ではあるけれど、元気にしていますとのことで、ちょっとほっとしました。

土井さんは、以前、豊田市で上映会を開いてくださった方です。「移民一世は、ブラジル社会に受け入れられ、当初の目的を達成して、安心してブラジルで暮らしています。」との紺野さんのメッセージに注目され、ブラジルから来ている人たちにそう言ってもらえるようにしたいとの思いを語ってくださいました。力強い若者の言葉に、年配者は感激です。

山本さんは、日本で移民のことが知られていない事をとても残念がっておられました。紺野さんと似たひょうひょうとした感じのある方です。いろいろなご苦労があったとの事ですが、良い人の縁に助けられたともおっしゃっていました。移民という日本の大切な歴史を多くの人に知ってもらう為にも、上映活動に励もうと思ったことでした。

また、交流会には16名もの方が参加してくださいました。映画を見ていただいた後に、いらしてくださった方どうしで出会っていただきたいという私たちの思いが実現した形になり、感激しました。こちらからお互いをご紹介しなくても、自然と近くの方と皆さんがお話ししていらっしゃる姿を見て、うれしかった。紺野さんのオーラで垣根が取れてしまった感じです。こういうつながりがもっともっと広がっていけばと思います。

ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。

*土井さんさんのブログでも追悼特別上映会の様子をご紹介いただいています。
http://blog.canpan.info/criancas/daily/200908/04


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トークイベント*アンコール上映@UPLINK X

9月5日からスタートするアンコール上映@UPLINK Xのトークイベントのご案内です。

9月5日(土)初日は、監督舞台挨拶
週末はゲストをお迎えしての監督とのトークイベントが続きます。
〇9月 6日(日)ゲスト:高橋幸春(ノンフィクションライター、著書「蒼氓の大地」、「日系人の歴史を知ろう」他)
〇9月12日(土) ゲスト:小林あけみ(群馬県太田市立沢野小学校国際教室担当)
〇9月13日(日) ゲスト:ケペル木村(ブラジル音楽研究家)

楽しいことが大好きな監督と配給ですので、他にもイベントが生まれるかもしれません。
時々、ブログをチェックしてみて下さい!
ご来場をお待ちしています。

暑い毎日ですが、お元気で!


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アップリンク、アンコ-ル上映日程決定!

アップリンク、アンコ-ル上映の日程が決まりました。
みなさんのご来場をお待ちしています。

9月5日(土)~9月18日(金)15時から(1日1回上映)
UPLINK X
渋谷区宇田川町37-18 トツネビル2F
http://www.uplink.co.jp/x/

週末、ゲストをお迎えして監督とのトークイベントを開催します。
詳細は、近日ご案内しますので、お楽しみに!


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滋賀を訪ねる

一昨日、昨日と滋賀を訪ねてきました。

一昨日は、愛荘町にあるコレジオ・サンタナ学園に行きました。昨年、5月にあるパーティで園長の中田ケンコ先生と野口エレナ先生にお目にかかり、一度お訪ねしたいと思っていたのでした。この2日に愛荘町の図書館で『ブラジルから来たおじいちゃん』の上映会があるので、これを機にと思い、出かけました。

学校に着いてみると、子供たちが放課後で、ドッジボールをして元気に遊んでいました。現在、50人くらいの子供たちがこの学校に通っています。経済危機後、80人から30人減ってしまったそうです。ブラジルに帰った方、仕事を求めて日本国内で引っ越した方、授業料を払えなくて、公立校に移った子供たちといろいろとのことです。経営はなかなか大変であるとのお話でした。

でも、先生も子供たちもとても明るくて、暖かくて、私はすっかりふるさとに戻ったような気持ちになりました。子供たちとおしゃべりして、ポルトガル語の漫画本をプレゼントされました!

学園の隣には、学校の大きな畑があり、そこでトマト、キュウリ、なす、ししとう、コウヴィ(ケールのようなブラジルの野菜)、ビーツが植えられています。先生たちや子供たちの食事に使われるようです。もちろん無農薬。私も八百屋を始められるほどのお裾分けをいただきました!

今後もお訪ねして、いろいろなお話をうかがわせていただきたいと思っています。

愛荘町の図書館にも行きましたが、平屋で広々としたとてもいい図書館です。2007年にLibrary of the Year に選ばれただけあって、スタッフのかたもとても熱心です。現在は、ブラジル特集で、ブラジルの子供たちが撮影した写真や本が展示されています。

8月2日(日曜日)の上映会は、午後2時から、愛知川びんてまり館にて
滋賀県愛知郡愛荘町市1673

日曜日のひととき、リラックスした雰囲気で映画を見て、本を眺めて帰るのもいいですね。


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シネマ・ジャック&ベティ<よこはま若葉町多文化映画祭2009>での上映日時が決まりました!

横浜のシネマ・ジャック&ベティ<よこはま若葉町多文化映画祭2009>での上映日時が決まりました。

今回は、シネマ・ジャック&ベティで開催の<よこはま若葉町多文化映画祭2009>のプログラムで、ホベルト・マックスウェル監督の「愛しき祖国、ブラジル」(19分)との上映です!(ホベルトさんは、本ドキュメンタリーの字幕を担当してくださいました。)また、25日には、本ドキュメンタリーのサンパウロの撮影を担当されたエリオ・イシイ監督の「ペルマネンシア:この国にとどまって」(70分)も上映されます。

<よこはま若葉町多文化映画祭2009>は、異文化X異世代ミックス★ジュースをかけ声に、地域に根ざした活動を展開する非営利団体ART LAB OVAとシネマ・ジャック&ベティ共催の映画祭です。同時に「横浜下町パラダイスまつり」も開催され、連日映画上映と盛りだくさんなイベントが開催されます。

夏休みは、みんなで横浜、黄金町へ!

<よこはま若葉町多文化映画祭2009>上映日程
8月
・22日(土)17:00~ 上映後、監督挨拶
・23日(日)19:00~
・25日(火)ブラジル・デー 関連の催し物があります!
13:30~ 「ペルマネンシア」限定一回上映
15:00~ 「ブラジルから来たおじいちゃん」上映後、監督
挨拶
・27日(木)17:30~
・28日(金)19:00~

□シネマ・ジャック&ベティ(横浜)
横浜市中区若葉町3-51 tel.045-243-9800
http://www.jackandbetty.net/
□よこはま若葉町多文化映画祭
http://downtownart.hama1.jp/


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上映会での紺野さんのお話の映像、初公開!

8月2日の紺野堅一さんの追悼上映会では、『ブラジルから来たおじいちゃん』上映後、昨年、6月サンパウロでの上映時に紺野さんがなさったお話や会場の様子と、12月に広島、横川シネマでの劇場公開初日にスカイプでサンパウロとつないで紺野さんにご登場いただいた模様を映像で、初公開します。

サンパウロでは、移民する事の意味を語られ、300人以上も集まった会場の皆さんに問いかけられました。また、広島では、経済危機後の状況を踏まえてのお話でした。会場からの質疑応答にも積極的に答えてくださり、地球人という言葉を使って語られました。それぞれの聴衆にとって重要な課題を真っ正面から語られ、とても96歳とは思えないエネルギーです。ぜひ皆様にご覧いただき、元気を受け取り、生きるヒントを得ていただければと思います。

交流会にもぜひご参加ください。紺野さんのことを皆さんとしみじみ語り合い、明日を感じる集まりにしたいと思っています。

久しぶりに皆さんにお目にかかれるのを楽しみにしています!

栗原奈名子


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