朝日新聞朝刊京都版で(2009.5.13)の「京の人:92歳の視線から歴史描く」(江戸川夏樹記者)でご紹介いただいています。
朝日新聞朝刊京都版で(2009.5.13)の「京の人:92歳の視線から歴史描く」(江戸川夏樹記者)でご紹介いただいています。
昨日、長年の友人に会って話していた所、外国人労働者の話になりました。彼は、現在、北関東の農業は、アジアからの研修生の安い労働力なくしては、成り立たなくなっていると言っていました。
確かに上映活動をしながら、地方を巡っていると、アジアの他の地域からの多くの労働者の姿を目にします。先日、和歌山の勝浦に行った時に、まぐろ漁船の傍らにいた若いアジア系らしき男性二人に声をかけたら、「フィリピンから1年契約で来ています。仕事は気に入っている」とのことでした。もう一人の人は、「契約が終わって、これから故郷に帰る所です」とおっしゃっていました。
撮影やその後もしばしば訪れいている福山でもブラジル人の他に、中国人、インドネシア人、ベトナム人といった人たちが多数在住し、働いています。広島の牡蠣うち(牡蠣を殻から出す作業)は、中国からの若い女性たちが超低賃金でやっているそうです。
日本人がやりたがらない厳しく賃金の安い労働は、今やみな外国人によって担われているのが現状です。ただその現場の多くは地方で、メディアにはあまり取り上げられないので多くの人に伝わっていません。
不況のあおりで、皆不安になり、不法滞在外国人だとか大騒ぎしたり、外国人排斥とかいう論調が出てきていますが、実際、これらの外国人労働者がいなくなったら、回らなくなるのが日本の現状です。どれだけこの社会が彼らの労働の恩恵をこうむっているか、現実をより多くの人たちに知ってもらい、冷静に議論を進めたいところです。
なにより、人々が捨てられる不安を抱かずに生きていける社会にしたいものです。
もう一度、お知らせさせてください!
この5月15日(金)、16日(土)に大阪・天満橋にあるドーン・センターで『ブラジルから来たおじいちゃん』と前作、『ルッキング・フォー・フミコ』の上映が行なわれます。16日には私もトークに登場します。この間、上映しながら、考えた事なども含めて、お話しさせていただきたいと思っています。皆様、ぜひお誘い合わせの上、お越し下さい!
また、今回上映の前作は、某大学にてのしばらくぶりの上映に続いての第2弾。先日の上映では、ウーマン・リブという言葉すら知らなかった若い女子学生の皆さんから、「衝撃を受けた!」、「もっと同世代や少し年上の女性たちに見てもらい」との感想をいただきました。上映後に、ご覧になった方が思わず自らを語りだしてしまうようなパワーがこの映画に潜んでいるらしいことも発見! 皆さん、この機会にお見逃し無く!
今の時代にはない、パワーを感じたい人、ぜひともいらしてください。
★2009年5月15日(金)14:00/19:00 5月16日(土)15:30
「ブラジルから来たおじいちゃん」(57分)&「ファッション・レジスタンス~暴力を着る~」(10分)
★2009年5月16日(土)13:00
栗原奈名子 監督トーク「私が映画をつくるとき」&「ルッキング・フォー・フミコ」(57分)上映付
◆会 場 ドーンセンター視聴覚スタジオ(5F)
◆チケット 前売り 各回1,000円 当日 各回1,300円
*賛助会員は「前売り」価格です
◆販 売 ドーンセンター(3F)、電話予約も可能(上映会前日まで)
◆予約・問い合わせ◆
(財)大阪府男女共同参画推進財団 企画推進グループ
TEL:06-6910-8615/FAX:06-6910-8624
「作品に寄せられた言葉」を新しく追加して紹介していますので、ぜひ、ご覧下さい。
〇3月に東京都内の中学校で上映いただいた際の中学3年生から寄せられた言葉
http://amky.org/senhordobrasil/words7.html
〇4月に愛知県豊田市で上映いただいた際に、参加されたブラジル人、日本人の方々から寄せられた言葉
http://amky.org/senhordobrasil/words8.html
また、自主上映会を開催いただいた方から、「推薦の言葉」も届けていただいています。
http://amky.org/senhordobrasil/invitation.html
福山の上映会で出会った方がカフェをなさっていると聞いていたので、先日、同地を訪れた際に探して行ってきました。松永駅にほど近いスーパーのお隣にある、リトルウィング珈琲です。
いい香りにつられて、店内に入ると、入ってすぐ左には各種のコーヒー豆を入れた樽がいくつも並び、右側には手作りの陶器やアクセサリーなど地元で作られたクラフト等が陳列されたコーナーが。広々とした店内にぽんぽんとテーブルが置かれています。南側は大きなガラスの壁になっていて、外が見えて、開放的。
ケーキもあるし、パフェ、フレンチトーストなど、お茶するのにぴったりのうれしいメニューが揃っています。アフリカに特に関心のあるオーナーと楽しくお話をしつつ、お茶して、旅の疲れをいやしました。その間にも、となりにお買い物に来た常連客らしい女性たちが次から次へと珈琲豆を買いに来ます。すっかり地元になじんだ雰囲気です。
来年はm10周年を迎えるとの事。10周年の行事も計画中とのことです。明るい福山の太陽に、暖かくて開放的な雰囲気があいまって、腰を上げるのがおっくうになるお店です。皆さんも松永においでの際は、ぜひ行ってみてください。
松永は、福山と尾道の間にある駅です。履物博物館があって、とても面白く見応えがあります。そして、ロベルトさんとエリアーネさんのお店ががんばっています。
リトルウィング珈琲
広島県福山市今津町3丁目2-28
さんらいずショッピングセンター内
電話/ファックス:084-930-4038
海外子女教育振興財団が出版する月刊誌『海外子女教育』2009年5月号に『ブラジルから来たおじいちゃん』のことを投稿してくださった方がいらっしゃいます。同誌を見る機会のある方、51ページをぜひチェックしてみてください。とっても盛り上がった福山での上映会の様子が描かれています。