在日ブラジル人帰国旅費支援についての記事

先日、このブログでも取り上げた在日ブラジル人帰国旅費支援についての記事が朝日新聞のサイトに掲載されています。

http://www.asahi.com/national/update/0507/TKY200905070228.html

「排外的な『手切れ金制度』だ」と国内外から批判が相次いでいるという内容で、大多数のブラジル人がそれに応じていないということも書いてあります。

国外から、欧米からの批判もあるので、もしかしたら考え直すような動きもあるのでしょうか。あと、再入国を認めないということに関して、いつの間にか「当分の間」というあいまいな言葉が差し入れられたようです。

もう少し自負のある態度をとってもらえればと思います。


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若い女性たちとの出会い

昨晩、東京の上映の宣伝で行ったカフェで知り合った京都出身の若い女性と会いました。彼女は、もちろんポレポレでの上映にも来てくれました! GWで帰京していたのです。久しぶりにあって、東京で働いている彼女が感じていることなど、いろいろお話を聞けて、とてもいい機会でした。とても楽しかった。

明日は、某大学での前作の上映会で知り合った大学4年の女性たちとお目にかかる事になっています。彼女たちも京都シネマでの上映に足を運んでくださいました。今、就職などのことでいろいろ考えているそうなので、散歩したり、お茶したりしながら、そのお話をうかがおうと思います。思わず、自分の若い頃を思い出したりとかして、赤面する私です。

上映しながら、元気で知的な若い女性たちに出会えるのはとても楽しいです。そんな人たちとお話をしていると、私も元気になります。こういうつながりの中で、新作や将来の方向も考えていければと思います。

明日が楽しみです!


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ロベルトさんの一家を訪ねました

一昨日、福山に映画に登場してくれた家族を訪ねました。ロベルトさんが手術をなさって、その後どんな様子か知りたかったからです。彼の約1ヶ月間の入院中、エリアーネさんとドグラス君が留守を守って、ドグラス君もすっかり大人になってきました。ロベルトさんも、一歩歩くごとにあった痛みが取れたようで、元気に働いておられました。まだ、もう一方の手術は残っていますが、とりあえずひと安心です。

一方で、経済危機の余波や寮生活中の高校3年生のファビオ君の進路など、いろいろ悩みがあります。家族仲良く助け合い、日本社会に溶け込む努力を重ねてきた家族です。そういう人たちが報われるような社会にしなくては! 何か自分にできることはないかと模索する今日このごろです。

東京と関西の差はもちろんですが、この旅で東京とそれ以外の地方の格差の大きさも改めて感じさせられました。でも、地方はなんと言っても、土地もあり、福山は海もあり、食糧はばっちりです。そういう豊かな自然の恵みを大切にしつつ、しぶとく生き延びる方策を磨きあげていければと願います。


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現代日本に失われているパワーを感じに来てください!

この5月15日(金)、16日(土)に大阪・天満橋にあるドーン・センターで『ブラジルから来たおじいちゃん』と私の前作、『ルッキング・フォー・フミコ』の上映が行なわれます。16日には私もトークに登場します。この間、上映しながら、考えた事なども含めて、お話しさせていただきたいと思っています。皆様、ぜひお誘い合わせの上、お越し下さい!

前作は、しばらくぶりの大阪大学での上映に続いての第2弾。阪大では、若い女子学生の皆さんから、「衝撃を受けた!」、「もっと同世代や少し年上の女性たちに見てもらい」との感想をいただきました。上映後に、ご覧になった方が思わず自らを語りだしてしまうようなパワーがこの映画に潜んでいるらしいことも発見! 皆さん、この機会にお見逃し無く! 今の時代にはない、パワーを感じたい人、ぜひともいらしてください。

★2009年5月15日(金)14:00/19:00 5月16日(土)15:30
「ブラジルから来たおじいちゃん」(57分)&「ファッション・レジスタンス~暴力を着る~」(10分)

★2009年5月16日(土)13:00
栗原奈名子 監督トーク「私が映画をつくるとき」&「ルッキング・フォー・フミコ」(57分)上映付

◆会 場 ドーンセンター視聴覚スタジオ(5F)
◆チケット 前売り 各回1,000円 当日 各回1,300円
*賛助会員は「前売り」価格です
◆販 売 ドーンセンター(3F)、電話予約も可能(上映会前日まで)

◆予約・問い合わせ◆
(財)大阪府男女共同参画推進財団 企画推進グループ
TEL:06-6910-8615/FAX:06-6910-8624
〒540-0008大阪市中央区大手前1-3-49ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)
URL:http://www.dawncenter.or.jp http://www.ogef.jp
休館日:月曜日、祝日及び振替休日


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早稲田大学、豊田市

の週末は、早稲田大学でと豊田市のNPOパラ・クリアンサス(子供たちのために)主催の上映会に行き、お話をしてきました。

前者は、メディア・シティズンシップ研究所によるものでした。イエン・アンさん(オーストラリア、ウェスタン・シドニー大学)が基調講演をなさって、その後、日本の研究者がコメントしたりして、その後上映会、その後に、テヅカヨシハルさん(駒沢大学)、宮ヶ迫ナンシー理沙さん(マルチカルチャーチルドレンの会、Roots of Many Colors監督)が映画についてコメントをして下さいました。

いろいろな意味で刺激的な場でした。しかし、ショックだったのは、多文化主義そのものの問題点はさておいて、後退したとは言え、多文化主義を国の施策としたオーストラリアと、そうでない日本との差でした。

オーストラリアには、多様な文化的背景を持つ人々に対応するためのテレビ、ラジオ、インターネットの放送局があります。私の前作もそのテレビ局で放映されました。日本でも現状にふさわしい多様な視点を反映するパブリックなメディアが欲しいです。

豊田の上映会は、とても和気あいあいとした雰囲気でした。ブラジル出身の人たちがおいしいスナックとブラジルの飲み物ガラナを用意してくださいました。交流の時間には、私もへたくそなポルトガル語を駆使して!お話しさせていただきました。

また、以前ブラジルに移住して、戻ってきたという方も、お声をかけてくださいました。とても平和で幸せな時間でした。日本の若いスタッフの方たちががんばってくださいました。本当にありがとうございます。普段の関係が見えてくるような暖かい集まりでした。

同時に、外国人労働者とその家族の厳しい状況も聞こえてきます。いろいろな問題の中でも、子供たちの教育支援は、緊急です。今、いろいろな方たちが動いていると聞いています。いい方向に向かっていく事を願っています。

ところで、日系労働者に、ブラジル等に帰る旅費30万円を出すから、もう日本に二度と来るなというような国の政策は、戦前に、このブラジル人たちの祖父母たち、紺野さんの世代を、口減らしのためにブラジル等に送り出した棄民政策と重なります。人を見下げた、情けない政策です。再考を期待します。

*豊田の上映会に参加された方から感想を寄せていただいています。
http://amky.org/senhordobrasil/words8.html


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桜満開!

京都シネマでの上映が終わりました。今回、タケリア・パチャンガの小林さんがプレイベントをしてくださったり、パステル・ド・ブラジルのオタビオさんがトークに来てくださったり、また、CBKの松原マリナさんや京都産業大学の鬼塚先生にもパネルでお世話になりました。いつも健康のことでお世話になっている医療関係の皆様がこぞってお出で下さったり、地元ならではのうれしいことが数々ありました。皆さん、お忙しい中、足を運んでいただき、本当にありがとうございます。

今回、京都で劇場公開はひと休みです。昨年から、作品の完成、神戸での上映、サンパウロ行き、東京国際女性映画祭、ポレポレ東中野、その後の劇場公開と駆け抜けてきたので、この1年間は何年間かぶんつまっていた感じです。なんとか最後まで無事走り通せて、ほっとしています。多くの方々のご協力がなければ、とうていここまでたどり着くことができませんでした。ありがとうございました。それぞれの方に個人的にお礼の手紙を書かなければいけないところですが、とりあえず、この場でお礼を申し上げたく存じます。

桜も満開。ここいらでひと息つきたいと思います!


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