監督を囲むつどい

京都の劇場公開が3月21日からと近づいてきました。毎日、京都の皆さんにお知らせしようとお声をおかけしている最中です。

さて、お知らせです。京都の左京区にとても素敵なタコス・レストラン、タケリア パチャンガがあります。京都のラテン好きが集まります。そこの小林さんが、3月16日に京都産業大学の鬼塚哲郎さんをお招きして、私もお話ししつつ、会場の皆さんと一緒に語る会を企画してくださいました。興味のある方、ぜひおいでください。居心地のいい空間で、おいしいタコス、飲み物もあります。ゆっくりいろいろお話しできればと思います。ご来場、お待ちしています。

*   *   *

映画『ブラジルから来たおじいちゃん』
Um Senhor do Brasil visitando brasileiros no Japão
(京都シネマにて 3月21日~27日上映)

栗原奈名子監督を囲むつどい

★ゲスト 鬼塚哲郎さん(京都産業大学教授)

3月16日(月) 18:00~
タケリア パチャンガ(メキシコ料理店)
京都市左京区東大路通り叡電元田中駅北50m
tel 075-712-7891
参加費 500円(ドリンク付)

日本で暮らす日系ブラジル人家族と、78年前にブラジルに渡った92歳の紺野さ
んとのあたたかい交流を描いたドキュメンタリー映画の上映に先立ち、京都在住
の監督が映画への熱い思いを直接語ります。ブラジルへの日本人移民100周年
を祝し、記念事業に沸いた去年。ところが一転、世界的な経済危機によって真っ
先に切り捨てられたのが、在日日系ブラジル人労働者。そんなシビアな現実も含
め、日本とブラジルの今と未来をいっしょに語りましょう。

問い合わせ先 タケリア パチャンガ(担当 小林)


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素敵な贈り物

最近、ある中学校で『ブラジルから来たおじいちゃん』の上映会が開かれました。その感想が送られてきました。「紺野さんへ」「監督へ」「映画全体について」といくつかに分けて感想をくださいました。中身はまた改めてご紹介したいと思いますが、中学生の子供たちが十分にこの映画を受け止めてくれていることがわかりました。とてもうれしいです。

今回、上映を実現する為にご尽力くださった皆様への感謝の念でいっぱいです。

「紺野さんへ」の感想は、さっそくブラジルにお送りします。きっととても喜んでくださることと思います。


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前作の無料16ミリ上映会があります

私の前作、「ルッキング・フォー・フミコ」の3月14日の無料上映会のお知らせです。女性と仕事をテーマにした集まりの一環として上映されます。本当に久しぶりの16ミリ上映です。これまでお見逃しの皆様ぜひこの機会にご覧ください。お茶とお菓子の出る交流会もあります! 会場の皆さんとざっくばらんに話せるような場を作りたいと願っています。若いお友達にも声をかけています。

なお、無料の集まりですが、事前にメイル等での申し込みが必要ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

栗原奈名子

詳しくは追記を!

100年に1度といわれる経済状況、そうした中で女性たちが社会の中でキャリアを築いていこうとしても非常に厳しい環境下になってきています。このような背景を受けて、これから社会に巣立つ女子学生、既に社会で奮闘しているOG、家庭から再就職を模索している女性などに対して、「キャリアは自分が描いていくもの、あきらめない」というメッセージを送るためのフォーラムです。キャリアとは「どう生きるか」であり、単に仕事に就くことや社会的地位を得ることだけでもありません。今、家族との関係も含めて、自分が自分らしくキャリアを築いていくために大切にしなければならないものはなにか? その答えを、一緒に考えていきませんか?
「ブラジルから来たおじいちゃん」でいま、注目を浴びている映画監督の栗原奈名子さんをメインゲストに迎え、映画作りを通して見てこられた女性の生きかたをお話していただきます。

●プログラム
13:00~13:10 武田 佐知子(大阪大学理事・副学長)21世紀懐徳堂学主挨拶
13:10~14:10 映画上映「ルッキング・フォー・ルミコ」
14:10~15:00 栗原さん基調講演 「ルッキング・フォー・フミコ」の映画への想いといまを生きる女性たちへ
15:10~16:20 パネルディスカッション
「世代やライフスタイルを超えて、自分らしく生きることについて、パネラーを中心に、語り合っていただきます。」
栗原奈名子(映画監督)、武田佐知子(大阪大学理事・副学長)、松繁寿和(大阪大学大  学院国際公共政策科 教授)、加賀 有津子(大阪大学大学院工学研究科 准教授)の他、求職中の若い研究者の方も見えます。
16:30~17:30 交流会
アクセス
http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/30a230af30bb30b9/
「ルッキング・フォー・フミコ」
1993年/57分
· サンフランシスコ国際映画祭サーティフィケート・オブ・メリット受賞
· 全米教育映画ビデオ祭多文化主義部門ゴールド・アップル賞受賞
· アメリカPBS、オーストラリアSBS 放映
映画の紹介
ひとりの日本女性との出会いからニューヨークに住む監督が日本のウーマン・リブ運動を探す旅に出る。70年代当時マスコミから否定的に扱われ、わずか5年で社会の表面から消えていったリブ運動、その本当の姿は未だよく知られていない。いったい何を求める運動だったのか。日本社会はどのような影響を受けたのか。関わった女たちは今どんなふうに生きているのか。カメラは当時のリブ参加者5人を追って日本へ。様々な人生を生きてきた彼女たちの暮らしぶりとその言葉から、四半世紀の女性史が垣間見える。ふんだんな資料映像が当時の熱気を伝え、単刀直入なインタビューがリブ運動の感性と思想を明らかにする。「女として私はどう生きたいのか」を追求し続けた女たちの姿をみずみずしく描いたパーソナルなドキュメンタリー。
映画の紹介ページ http://www.cine.co.jp/php/detail.php?siglo_info_seq=42

栗原 奈名子氏プロフィール
大阪府池田市出身。早稲田大 学卒業後、東京の出版社に勤務。その後、ニューヨーク大学大学院パフォーマンス学科在学中にドキュメンタリー映画『ルッキング・フォー・フミコ』を製作。世界の数々の映画祭で上映される。現在は京都とニューヨークを行き来しながら映像制作を行なっている。最新作『ブラジルからきたおじいちゃん』が東京国際女性映画祭に招待され、現在、全国で上映中。

詳細はこちらをご覧下さい。
http://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/59736027306e305f3081306e30ad30e330ea30a230a430f330d530a930fc30e930e030fcbonvivant


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JICA横浜海外移住資料館での上映会

先週は、JICA大阪での中高生のエッセイコンテストの表彰式での上映会があり、子供たちに映画を見てもらいました。そして、昨日はJICA横浜、紺野さんと撮影で訪れた海外移住資料館での上映会がありました。

サンパウロでの上映の時の写真を見てもらおうと、コンピューターにいろいろ準備して出かけたのですが、なんと新幹線の網棚にコンピューターを置き忘れてしまいました。取りに行こうかと思いましたが、講演前にばたばたして心を乱すより、ここは肝を据えてコンピューターの助けなしにお話をしようと決めました。

会場に行ってみると、予定の人数を越えた方がお集まりくださり、大盛況。人いきれで部屋が暑くなり、窓を開けるというような場面もありました。映画を作る事になったきっかけ、撮影時のエピソード、これまでの上映会のことなどをお話ししました。

JICAということもあり、ブラジルにお住まいだった方やご親戚がいらっしゃる方などブラジルへの思いが深い方達が多数いらっしゃいました。そのせいもあり、普通の上映会場ではないようなところで笑いが起こったりして、大人数でしたが、とても暖かいアットホームな会になりました。ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

また、昨日は映画の資料館の場面で紺野さんをご案内くださったボランティアのYさんも見えられてお声をかけてくださいました。どこかでお聞きしたことのあるお声と思ったら、Yさんで思わず、声をあげてしまいました。再会できて、また、完成したものをご覧いただけて大変うれしく思いました。

今回の上映会のお世話をいただいた海外日系人協会の皆様には、作品制作中から応援していただきました。改めてここにお礼を申し上げます。また、昨日は、サンパウロでの上映の際にお目にかかった若いボランティアの方が上映のお世話をしてくださいました。ありがとうございます。

昨日は、自分たちの所でも上映会をと何人かの方がお声をかけてくださいました。こうした中からじわじわと映画が広がっていくのととてもうれしく思います。紺野さんのメッセンジャーとでもいうべき役割を果たせる事に幸せを感じる今日この頃です。


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東近江市八日市図書館での上映会

八日市は前の映画の上映会を故山路澄子市議会議員に開いていただいて以来のおつきあいです。折に触れて、お邪魔しています。今回の作品も、製作中のものを八日市の日本語教室のボランティアの皆さんに見ていただき、「ポルトガルとの字幕をぜひつけてください」という意見をいただいたのもこちらです。

また、映画にご登場いただき、その後、昨年、3月に亡くなられた成松政行さんとそのお連れ合いのより子さんが最後に日本でお住まいだったのも、東近江市です。今日の上映会にお二人をご招待し、皆さんにご紹介したかったのに、とても残念でなりません。

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天井の高い、開放的な雰囲気の図書館です。上映後、皆さんが立ち止まって会話なさっていました。

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映画の宣伝とブラジル関連の図書の展示

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上映会後、残ってくださった方達で、大きな円卓を囲んでのお話会になりました。西澤市長が、外国人住民に対する思いを語ってくださいました。

上映会はとても素敵な図書館で開かれました。天井が高くて気持ちが良く、アットホームな感じです。一回の入り口の所には、映画のご宣伝とブラジル、日系人の皆さん、そして日本語教室のことなどの展示をなさって、気分を盛り上げてくださっていました。とても楽しい感じです。

上映会にも小さなお子さん連れのご家族から高齢の方までいろいろな方がおいでくださいました。また、外国人児童に関わっている方達である、学校の先生、子供たちの支援をしている人たち、教育委員会の方、ブラジル人のご父兄たちが多数お見えくださいました。そして、特筆したいのは、最近、圧勝で市長に選ばれた西澤東近江市長がご参加くださったことです。

上映会の後、残ってくださった方達で、お話会を持ちました。市長も積極的に発言され、皆さんもそれぞれの立場から思いを語られました。ブラジル人のお母様は、ブラジル人の大変厳しい状況についてお話しされました。13年間に渡って日本語教室のボランティアをなさっている方が、外国人たちの事情の変化にふさわしい支援をするために努力を重ねてこられた様子を熱く語ってくださいました。学校の先生方の中でも外国人児童に対する認識に差があって大変であるとの、学校の内側からのご意見もありました。主催者の方からこのように異なった立場の方が一同に介して、ざっくばらんにお話ができたのは、映画のおかげですと言っていただきました。紺野さんの姿は、人を謙虚な気持ちにさせ、心を開かせるのかなと、本当にうれしく思いました。

厳しい現実に何もできないと無力感を感じることも多々あります。しかし、先日、福山に行った時にある方がおっしゃってくださった次の言葉を思い出すようにしています。「地元で支援の仕事に携わる者がいて、そこにあなたのような外から風を送ってくれる人が来てくれる。それぞれがそれぞれの仕事をすれば良いんです。」それぞれの場で皆が仕事をして、それがつながっていけば、きっと良い形を生み出していくと信じて、上映活動を続けていこうと思います。

自分がこういう仕事をできることの幸せを静かにかみしめた一日でした。


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ファシリテーション講座を受ける

この2月は、ファシリテーションの講座に毎週一回通いました。その目的は、上映会の際に、いらした皆さんとどうしたらより良い交流の場を築く事ができるかを学びたかったからです。

わざわざ上映会場に足を運んでくださる方との出会いは、とても特別なものです。その方たちとより深く交流したい。また、いらした方同士が知り合い、交流してもらいたい。いつもそう願っているのですが、現実には、時間や場の制約もあり、実現は容易ではありません。たとえ質疑応答の時間があっても、意見が全然出なかったり、一人の方が長くしゃべられて他の方の意見をお聞きできなかった結果に終わったりとか、とても難しいものがあります。私の場の設定や語り方がよくなかったのかなど、反省してみたりしました。しかし、この際、ぜひ専門家にお知恵を借りようと講座に参加したわけです。

講座では、上映会にも使えそうなアイディアを教えていただいたり、人間関係のダイナミクスというようなものも体験させていただけました。映画の上映の際にどんな形でするかについては、主催の方のご意向等もありますが、今後、上映+ワークショップというようなやり方で、特別の出会いを広げ、いらしている方同士もつながり元気になれるようなプログラムを実践していけたらと思っています。さらには、各人の表現ということにもつなげられればと考えています。こうしたプログラムのパートナーになってくださる方、アイディアをお持ちの方、ぜひお声をかけください。


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