高崎に行ってきました

シネマテークたかさきで22日から上映が開始されており、昨日、挨拶に行ってきました。高崎の駅前にほど近いところにあり、NPO法人が運営している映画館らしく、子供たちの絵が飾ってあったり、スタッフも老若男女入り交じって、アット・ホームな雰囲気です。

この15日に、この映画館を立ち上げられた茂木正男さんが亡くなられたばかり。茂木さんはシネコンばかりになっていく地方の映画状況をなんとかしようと、いい作品をみんなに見てもらいたいと、自主映画活動から映画祭、そして映画館の設立へと、地道な活動を続けられてこられた方です。

「ブラジルから来たおじいちゃん」もまだほとんどどこにも映画の情報が出ていない段階で、あちらからお声をかけてくださり、「国際交流とはこういうことだ!」と高崎での劇場公開を決めてくださいました。お目にかかったお話したかったのに、本当に残念です。

支配人の志尾睦子さんを中心としてスタッフたちは茂木さんの遺志を継いで、ますますシネマテークたかさきを盛り上げていこうという意欲に満ちています。また、ぜひここに戻ってきたいと思いました。


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羽田澄子さんとホベルトさん

昨日は、羽田澄子さん、今日はホベルト・マクスウェルさんをゲストでお迎えしました。羽田さんには彼女の最新作「嗚呼、満蒙開拓団」と「ブラジルから来たおじいちゃん」の関連等についてお話いただきましたた。今では、「満蒙」という字を読めない人も出てきており、近現代史を学校できちんと教える必要があるのではないかというお話になりました。

82歳で、毎年のように新作を発表される羽田さんのようなすばらしい先輩がいらしてくださるのは、大変な励みです。羽田さんに本当に感謝!です。

ホベルトさんは、「ブラジルから来たおじいちゃん」が日本からブラジルへ、ブラジルから日本への移住をひとつの流れの中にとらえていることが他の映画にない特徴であると指摘しました。そのような歴史の流れを理解してこそ、日本にいるブラジル人が抱える問題の背景が見えてくるということでした。

トークの時間ではなかったですが、ホベルトさんが日本人は移民の歴史を、すっかり過去のものとして葬ってしまっている、それではブラジル人が日本の社会で生きていく際に抱える問題を真の解決に導くことはできないのではないかという意味のことをおっしゃっていました。

確かにこの間、若い日系ブラジル人の方たちとお話しすると、みんなおじいさん、おばあさんに「日本人」であることを意識するように教えられたという体験があったとおっしゃいます。実際、今の日本人よりよほど「日本人」らしかったり、つまり、生真面目で、勤勉、どっしりと地に足がついたような雰囲気を彼らに感じることが多々あります。

今の日本社会は「外国人」扱いしていますが、いったい「日本人」とは誰なのか、大きな疑問を投げかけられたような気がします。

ホベルトさんは、日系ではないブラジル人で、そういう立場だからこそ見えてくるものもあるのかなと思いました。

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読売新聞群馬版(2008.11.19)

シネマテークたかさきでの上映に先立ち、読売新聞群馬版(2008.11.19)でご紹介いただいています。

「ブラジル移住100周年国際交流を考える映画」


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明日(11/22)からシネマテークたかさきで!

NPOたかさきコミュニティシネマが運営するミニシアター「シネマテークたかさき」で、明日、11月22日(土)から高崎市国際交流協会との恊働1週間限定上映がスタートします。

11月24日(月、祝日)、監督舞台挨拶を行います。
高崎近郊には、ブラジル人の方もたくさん生活されています。映画館に足を運んでいただけることを願っています。
高崎近辺にお住まいのお知り合いの方に、ぜひご案内下さい!

「ブラジルから来たおじいちゃん」を気に入って、上映を薦めて下さっていたシネマテークたかさきの総支配人茂木正男さんの突然の訃報に接し、お会いできることをとても楽しみにしていただけに、無念です。

「国際交流とは何かを考えさせられ、正に100周年にふさわしい」と評して下さったそうです。ご冥福をお祈り申し上げます。
http://takasaki-cc.jp/


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南日本新聞 (2008.11.14)

鹿児島の南日本新聞、コラム「南風録」でご紹介いただいています。(2008.11.14)

http://373news.com/_column/nanp.php?ym=200811&storyid=13717

*ポレポレで映画をご覧になった鹿児島出身の方がお知らせして下さいました。ありがとうございます。


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今週末と11/28のトークイベントご案内 

今週末のトークのゲストは、22日(土)映画監督の羽田澄子さんです。82歳で現役、毎年のように新作を作られるその姿は後に続く者に勇気を与えています。最新作の「嗚呼、満蒙開拓団」は満州で生まれ育たれた羽田さんの深い思いが詰まった作品です。ブラジル移民と満蒙開拓は、これらのつながり、違いはなんなのでしょうか。羽田さんにお話をうかがってみたいと思います。

23日(日)のゲストは、ホベルト・マクスウェルさんです。自分でも映像を作るホベルトさんは、パメラ・畠さんとともに「ブラジルから来たおじいちゃん」のポルトガル語字幕を手伝ってくれました。彼は、ジャーナリスト、大学院生、ハバダス・クルチュラ・クラブのメンバーでもあります。「ブラジルから来たおじいちゃん」をどう見るか、また、自身の文化芸術活動についても語ってもらいたいと思います。

28日(金)には、映画監督の浜野佐知さんがゲストとしてかけつけてくださいます。10年前にドイツの映画祭でご一緒して以来のおつきあいです。いつも熱い思いを抱えて、エネルギッシュに映画作りに励んでおられ、毎回、新境地を広げていらっしゃいます。女性の映画作りについて語ってもらうつもりです。

*先週末のトークの様子は、こちらからどうぞ
http://umsenhordobrasil.sblo.jp/article/22986972.html
*23日(日)の上映後、東京外大の “SAMBA HOUSE”にうかがう予定です。VAMOS !
*24日(月、祝日)は、シネマテークたかさきにうかがいます!


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