スカイプでトロントとつないで質疑応答

トロントで開催されたアジア学会総会での『ブラジルから来たおじいちゃん』上映の質疑応答は、現地時間の午後2時過ぎからでした。これは、日本時間の18日午前3時。ちょうどその日は滋賀でのサンバ・ライブで朝から一日出かけていたのですが、なんとかそのまま起きたままでいられました。

スカイプのチャットで映画の終わる少し前に担当のジェイソンさんとコンタクトを取り、それから質疑応答が始まりました。彼からまず、映画と作るきっかけについて質問がありました。話が長くなりすぎましたが、その後、会場からの質問へ。ロベルトさん一家と紺野さんの関係について、大変親しいがどのようにしてそうなったのか、紺野さんは、映画以外で現在の日本についてどういうことを語っていたのか等の質問が寄せられました。

紺野さんの「娘さんの夫のお姉さんの娘さんがエリアーネさんである」と答えると、質問者の方は思わず目を白黒。日系の人たちは血縁でなくても親しくつきあう場合が少なくないこと、また、ロベルトさんが紺野さんをとても尊敬していたことを話しました。

次の質問では、紺野さんが最近の日本人は「もやし人間」であると言っていたことと伝えたかったのですが、もやしという言葉が出てこず、とにかく弱くなったと語っていたと答えました。( 後で考えたら、sproutだったし、もやし人間なんて言ったって、英語の人たちにはわかりませんね。)もう一つは、物質的に豊かになりすぎてありがたみがわからないとよく言っておられたことを思い出し、materialisticになっていると考えておられたことも加えました。

真夜中の質疑応答は、目は開いていても頭は睡眠中で、最良の状態とは言えませんでしたが、無事終了。終わった時に、思わずOKサインを出してしまいました!

 


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おうみパーカッションワークショップライブ

今日は東近江市のれんがのえんとつとまれで、二年度目を締めくくるライブがありました。いつもたくさんの楽器を運んで、教えに来てくれる大阪のサンバチーム、ヂスペルタドールの皆さんを始め、やはり常連の神戸のフェジョン・プレットの皆さん、また地元滋賀のアクアレーラの皆さんも加わりました。ブラジル人の子どもたち、お母さん、お父さんも参加。赤ちゃんをだっこしたまま踊る姿も見られました。

3セット目は、聴衆も手に手に楽器を持って、演奏に参加。子どもたちはそれぞれ自分の練習してきた楽器をさっそく取りに行き、リズムにもすっかり慣れたようです。小さい子も真剣な顔で太鼓を叩いています。1ヶ月に1度という頻度ですが、子どもたちはいつのまにか自分のものにしていたことに大人たちはすっかり感激しました。

今年は地域のお祭り等々に招かれる機会がめじろおし。子どもたちだけで演奏するグループもそろそろ生まれそうです。また、地元のブラジル人の人たちにもより多く参加してもらえるきっかけもできそうです。さらに地域に根付き、ブラジルの文化を知ってもらい、子どもたちが元気で育っていくのを手助けする活動になればと思います。


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積極的学習法を広めたい スタディガイド

移民研究がご専門のある先生からスタディガイドへのフィードバックをいただきました。的確な指摘ととても良い提案があって、うれしい限りです。さっそく手直ししたり、さらに改善するためにどのような形で発展させていくか考えています。高校生にも使ってもらえるようにもできたらとも。

ドキュメンタリーのスタディガイドは、日本ではあまり見かけませんが、学生たちに自分の頭で考え、自分の意見を表し、それを互いに分かち合う学習にとても役立ちます。なによりも、多様性について学ぶ授業は、授業自体も多様性を生かした形で進められればと思います。ぜひこの積極的学習法を広めていきたいです。ご興味をお持ちの先生がたと協力していければと思います。

I just received a feedback to the study guide from a professor in the field of immigrant studies. They are very precise and detailed. His suggestions for future development of the study guide are wonderful. I am now thinking of how to make this guide useful not only for college teachers but also for high school teachers. If you are interested in this project, please let me know. A study guide for a documentary is the area which is not well developed in Japan. But it is very helpful to stimulate students to think on their own, express themselves, and exchange ideas with others. Especially it would be useful for a class in which students learn about diversity. I hope that we can spread this great way of learning.

 


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スカイプ中継の予行

アジア学会総会での、トロント時間の午後12時半、日本時間の18日午前2時半からの上映でスカイプを使って質疑応答を行ないます。そのために担当のジェイソンさんとスカイプでつなぎました。

ジェイソンさんはおっとりとして穏やかな方です。コンサートの準備の合間を縫って、スカイプでつないでくれました。話していてわかったのは、見かけからはわかりませんが、彼はなんと日系4世だということです。米国の日系人とブラジルの日系人の体験はどう違うのかなどに興味があるとのことでした。今回、時間があまりなくて詳しくうかがうことができませんでしたが、改めてお話を聞きたいと思いました。

スカイプでつなぐのは、広島と大阪の映画館での上映でサンパウロの紺野さんとつないで以来です。夜中なので、ずっと起きているか、その前に起きるか、調整しなくては。良いコーディネーターを得て、良い上映になりそうです。


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サンバで多文化ひな祭り、今年は飛躍の年か

今日は東近江市の障害者福祉組織、愛東和楽さんの主催する「サンバで多文化」で、大阪のサンバチームのヂスペルタドール、サンタナ学園の子どもたち、おうみパーカッションワークショップのみんなとサンバを披露してきました。たくさんの障害者や高齢者の方たち、地域の子どもたち、大人たちが参加。最初っから踊り始めるのりの良さでした。

おひな祭りということで、立派なひな壇が真っ赤な毛氈の上に飾られ、そこここに菜の花やミモザ、チューリップ、桃などのお花が活けられ、春一色。和楽からはお寿司に豚汁、桜餅、サンタナ学園からはブリンカデイロというチョコのお菓子が用意されて、食べ物でも交流しました。あんこが苦手かなと心配したブラジル人の子どもたちも桜餅をほうばって、おいしいと連発。今回は、お母さんたちも数人いらして、一緒におひな祭りを楽しみました。2月に開催されたばかりのリオのカーニヴァルの興奮冷めやらぬ中、彼女たちもサンバも踊っていました。お話の時間もあって、ヂスペルタドールの竹谷さん、サンタナ学園の中田先生、おうみパーカッション・ワークショップの楠神さん、小梶さんがサンバで交流することへのそれぞれの思いを語りました。自由で、とても暖かい集まりでした。

今年でワークショップも3年目。大凧祭りをはじめ、地域の様々なイベントへの出演も依頼されるようになり、今日のような、すばらしいつながりも生まれてきました。地域に住むブラジル人の音楽家の方も参加してくださるというお話もあり、新たな広がりが生まれそうです。遠回りのようですが、このような場を通して、外国人住民の存在を良い形で示し、確実につながりを深めることがとても大切なのではないかと改めて思う今日このごろです。今年はワークショップの飛躍の年になるような気がします。

 


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